映画/口コミでおすすめのサスペンス・ミステリー映画(邦画)

知恵比べと個性溢れる人物像が魅力「マルサの女」

「マルサ」という当時、一般人が知らない国税局査察部にスポットを当てたというとことが、さすが伊丹十三監督と感じさせる作品。裏金を隠し脱税を図る人間達と、徹底的にそれを白日のもとにさらけ出すために追いつめるマルサとのやりとりは、展開もスピーディーでワクワクしながら物語に夢中になってしまいます。

投稿記事

一般人が知らない国税局査察部にスポットを当てた名作

■作品名
マルサの女 (1988)

■監督

伊丹十三

■主演
宮本信子、山崎努、津川雅彦

■DVD/Blu-ray発売元

ジュネオン エンタテイメントなど

■おすすめの理由
伊丹十三監督の代表作「マルサの女」。

1988年に公開された映画で、この年の日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀男優賞(山崎努)、最優秀女優賞(宮本信子)、最優秀助演男優賞(津川雅彦)を獲得しています。

■あらすじ
徹底的に脱税を調べ上げる港町税務署のやり手調査官、板倉亮子(宮本信子)。

ある日、実業家の権藤英樹(山崎努)の経営するラブホテルに脱税の気配を感じ、調査を始めるが、なかなか権藤はシッポを掴ませない。

そんな時、亮子は「マルサ」と呼ばれる国税局査察部に抜擢され、上司の花村(津川雅彦)とともに、本格的に権藤を追いつめ、暴力団、政治家、銀行がからんだ巨大な脱税を暴くために戦う……。


「マルサ」という当時、一般人が知らない国税局査察部にスポットを当てたというとことが、さすが伊丹十三監督と感じさせる作品です。

裏金を隠し脱税を図る人間達と、徹底的にそれを白日のもとにさらけ出すために追いつめるマルサとのやりとりは、展開もスピーディーでワクワクしながら物語に夢中になってしまいます。

また敏腕なのにいつもぼさぼさ頭の冴えない中年女の板倉亮子や、哀愁の漂うエロオヤジ権藤英樹など、登場人物も魅力的で、ただの金持ちと調査官の知恵比べだけではなく、人間性もきちんと描かれています。

ラストのハンカチを使ったシーンなど、ぐっとくる名シーンもたくさんある名作です。

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