ゴルフ場、エステ、スポーツジムなどでスキミング被害に注意

せっかくのお金がなくなってしまったら大変。きちんと対策を取りましょう。

せっかくのお金がなくなってしまったら大変。きちんと対策を取りましょう。

「エステに行ってきたら、銀行のキャッシュカードがお財布のいつも入れるところと違う場所に入っていた。おかしいな……まあ、いっか」なんて思っていたら、実はスキミングの被害にあっていた! という危険性があることをご存じでしょうか。

貴重品をロッカーなどに預けた際に、犯人にロッカーを開けられ、キャッシュカードやクレジットカードの磁気記録情報を不正に取得し、偽造カードを作って出金するというスキミング被害が起きています。ゴルフ場などのほか、エステや温泉施設、スポーツジムなど、カードから一定時間離れる場所は、要注意。さらに、最近では、本物のATMにスキミング機械が設置された例もあります。

平成24年度の偽造キャッシュカード被害発生件数は858件!

金融庁の「偽造キャッシュカード等による被害発生等の状況について」によると、平成24年度の偽造キャッシュカードの被害発生件数は、858件にものぼります。主要行と呼ばれるメガバンクの件数では、平成23年度が350件のところ、平成24年度は606件と、2倍近くに増加しています。

被害に遭わないように気を付けることは大事ですが、詐欺や悪徳業者などの手口に詳しい、弁護士の石井琢磨さんは「むしろ、被害に遭うことを前提として、対処法を考えておくことも重要です」と話します。

「偽造キャッシュカードで預金を引き出された場合には、補償を受けられるのですが、過失があると(重過失)補償を受けられなかったり、減額されたりしてしまいます。

暗証番号を生年月日にしていると、お財布に運転免許証があれば、犯人はすぐわかってしまいます。マンションの部屋番号や電話番号の下4桁など、推測しやすい番号でも控えましょう。また、貴重品を預けるボックスの暗証番号を、キャッシュカードの暗証番号と同じにするのもNGです。暗証番号は、たとえ彼氏や親友であっても、教えるべきではありません」

「暗証番号の管理がずさん、過失あり!」と主張されてしまうと、補償を受けられなくなってしまう場合が。暗証番号の設定・管理には、十分気をつけましょう。

また、ATMの近くに、入力する暗証番号を盗み取るための小型カメラが設置されている場合もあります。横に置かれたパンフレットの影などに怪しいものがないかを、ざっとチェックしておくと安心でしょう。

被害に遭ったことを気がつくように、1ヵ月に1回は記帳する

補償を受けるためには「被害発生日の30日後まで」などと期限がもうけられているのが一般的です。スキミング被害は、キャッシュカード自体は盗まれないことが多いので、発覚が遅れる場合もあります。

通帳を定期的にチェックして、不正出金がないかを確認しておく必要があります。普段ネットバンキングやキャッシュカードのみの利用で、通帳を記帳する習慣がない方は、1ヵ月に1回は記帳するクセをつけましょう。

また、口座を分散すれば、万一被害にあったときでも被害額を抑えられます。複数の銀行のキャッシュカードを持つ場合、お財布に入れるカードを絞っておくことも大切です。生体認証カードと呼ばれる、指静脈や手のひら静脈で本人確認できるカードもあるので、利用するのも手でしょう。

いかがでしたでしょうか。被害にあった方は、「まさか自分が……」と思うもの。暗証番号をわかりにくいものにして、こまめに変更し、定期的に通帳を記帳するなど、自分でできる対策をしっかりとっておきたいものですね。

【取材協力】
石井琢磨さん
相模川法律事務所代表。幼少時から家族が壺を買わされ、自身も個室で長時間取り囲まれるなど、ダマされた環境で育つ。悪質業者と闘うため に弁護士資格の取得を決意し、偏差値35から中央大学法学部に合格、在学中に司法試験一発合格。弱者側に立ち続けた弁護活動を続けている。著書に『プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法』。

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