バンコクの魅力が溢れる、旅の達人のウンチク集
■書名バンコクの匂い
■おすすめポイント
日本にも随分とタイ通と呼ばれる人が増えてきました。『バンコクの匂い』は、タイのことならば私に任せてなんていうタイ通にも、広く読まれ高い評価をもっている本です。バンコクは、悪女の深情けみたいな街だと言います。
「アパート」、「演歌」、「船」、「橋」、「へんな日本料理」、「マーブンクロンの喧騒」の6つのテーマを中心として、バンコクの街を解説しています。
バンコクは東洋のベニスの異名をもつ水に恵まれた都市です。チャオプラヤ川やこれにつながる水路が、街中を駆け巡っています。いたるところに橋が架かり、水面には夥しい数の船が行き交っています。船で商品を売る光景も珍しくはありません。橋の袂や、水面から劇的な変貌を遂げつつあるバンコクの街を見ることができます。
著者の鋭い眼は、街角の何気ない光景からバンコクのもつ魅力を切り出し物語ってくれます。旅の達人のウンチク集です。
『タイ・ベトナム枝葉末節旅行』、『タイの日常茶飯』なども同じ著者が書いており、これらの本も併せて読めば、究極のタイ通になること、間違いなしです。
■バンコクの匂い
著者:前川健一
出版社:めこん
発売日:1991年7月25日
定価:1957円
※データは記事公開時点のものです。