リアルなトルコの姿を掲載する旅行本
■書名イスタンブール・西北トルコ
■おすすめポイント
『イスタンブール・西北トルコ』には、ヨーロッパとアジアをつなぐ国際都市イスタンブールの歴史とその魅力が満ち溢れるばかりでなく、トルコの地方都市についても余すことなく紹介されています。トルコ全土を旅する予定の人には、オススメの本です。
本の構成は、「イスタンブールの誕生」、「ビザンチンの痕跡」、「旧市街地散策」、「新市街地そして海峡へ」、「ギリシャ神話の世界」、「オスマンの故郷へ」、「旅の便利帳」の7つのセクションによって成り立っています。
中世には強大なオスマン・トルコの帝国を築いたトルコは、歴史的にはギリシャやローマと密接な関係をもっていたのです。特にイスタンブールは、ヨーロッパ大陸とアジア大陸のつなぎ目として、東西文化が交流する十字路としての役割を果たし続けています。先ずイスタンブールの魅力にどっぷりと浸かってから、東西南北の地方都市に旅立つという趣向です。
ギリシャ神話で広く知られるトロイ遺跡や、アッソス、ベルガモンなどのギリシャ遺跡、オスマン・トルコの発祥の地からその古都、サフランボルや、海沿岸の都市アスマラなど、トルコの全土を隈なく一周することができます。文章だけではなく、写真を多数掲載しており、よりリアルなトルコの姿が漲っています。
■イスタンブール・西北トルコ
著者:沖島博美
出版社:日経BP社
発売日:2003年3月31日
定価:2000円
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