個性あふれる人々が暮らす地方の悲喜こもごもの物語
■書名アルハンブラの誘惑
■おすすめポイント
スペインを旅行したら必ず訪れるアルハンブラ宮殿。太陽輝くスペイン南部に位置するアンダルシア地方の町、グラナダに建つアルハンブラ宮殿は、幻想的な魅力を放っています。グラナダに暮らしたことのある著者がその魅力を語ります。
「思い出を乗せて列車はアンダルシアへ」で始まり、「アンダルシアのまぶしすぎる幻想」へと、話題がつながります。
アルハンブラ宮殿は、イスラム教による建築です。中世にはアンダルシア地方を中心に強大なイスラム教国家が成立していました。そのため、アンダルシア地方には、イスラム教とキリスト教の文化が微妙に絡み合った文化が育まれました。その象徴が、アルハンブラ宮殿です。
そこには日本人の感性では理解できないようなことが数多く潜んでいます。スペインの中でも、個性あふれる人々が暮らす地方で、悲喜こもごもの物語が展開します。それをユーモラスたっぷりで、ときにはメランコリックに描写しています。旅に出る前の異文化体験をすることができます。
■アルハンブラの誘惑
著者:安藤まさ子
出版社:実業之日本社
発売日:2003年4月5日
定価:1400円
※データは記事公開時点のものです。