大学生の就職活動/就職活動での自己分析

就活直前3ヶ月、今から考えておくべきこと(2ページ目)

就活解禁まで3ヶ月あまりとなりました。企業分析も大事ですが、その際は企業のパフォーマンスや業界の将来性のような話ばかりではなく、より深く自分の就労意識や適性、関心、そして仕事を続けるモチベーションや使命感、志とマッチングがいいかどうか、その辺りを掘り下げて考えてみるといいでしょう。

小松 俊明

執筆者:小松 俊明

転職のノウハウ・外資転職ガイド


自己分析より他己分析を重視しよう

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社会人の先輩のアドバイスは大切に

就活には自己分析が大切と言いますが、実はむしろ「他己分析」を入念にしておくことのほうが大切です。というのも、自分と他人の認識にはズレがあるからです。つまり、他人が自分の特徴をどうとらえがちであるか、どのようなタイプであると決めつけやすいか、これを知ることが面接対策には有効です。身近にいる家族や友人、時に先輩のビジネスマンの支援を仰ぐことが大切でしょう。

一般的に、他人は相手を決まり切ったパターンでとらえがちであり、面接官は、本人にとってなじみのある評価を安易にくだしがちです。例えば小柄でおとなしい学生を見れば、「マジメで素直な印象だが、大胆さやタフさに欠けるのではないか」と思いがちだということです。外見が人に与える印象はあながち軽視できません。内面も外見通りであるということもよくあるわけです。一方、内に秘めた潜在的な能力や、本来本人が持っている才能は、外見だけでは見落とすことの方が多いため、ここで「コミュニケーション能力」が問われるようになります。

第一印象はコミュニケーションで補う

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意外性をアピールしよう

コミュニケーション能力と言うと苦手意識を持つ学生が多いものですが、必ずしも弁がたつ必要はないのです。それよりはむしろ、自分は外見的にどのように評価されがちであるか、これをよく自覚しておき、外見的な評価では得られない要素については、コミュニケーションで補おうと考えればいいのです。これには冷静な判断が求められます。

たとえば、前述したような小柄でおとなしい第一印象を与えがちな人であれば、「過去の大胆な行動や決断」「自らのストレス耐性が伝わる過去の体験談」などのストーリーをしっかりと事前に準備し、面接時にその内容をうまく相手に伝える練習を積んでおくことが必要になります。

見栄えのいい会社よりモチベーションが上がる会社選びをしよう

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自分が活躍できる会社を見つけたい

以上の例のように、学生はまずは自分の就労意識を見つめ直し、しっかりとした志望理由で企業を選び、そして自己アピールの戦略を持つことが大切です。皆と同じことをすればいいわけでもなく、見栄えのいい会社、一見安定しているような業界や給料の良さそうな業界に入ることを目標にしないことも大切です。結果として、自分の志望理由がしっかりと定まらないまま内定を得たとしても、大学卒業までの間、新しい会社へ入社するモチベーションが上がらないことでしょう。入社して間もなく5月病に陥り、早々に会社を退職するようなことになってしまったら一大事です。

就活解禁まで3ヶ月あまりとなりましたが、学生は自分の進む道や適性について社会人の先輩たちからのヒアリングを始めることで、しっかりと他己分析をしてください。企業分析も大事ですが、その際は企業のパフォーマンスや業界の将来性のような話ばかりではなく、より深く自分の就労意識や適性、関心、そして仕事を続けるモチベーションや使命感、志とマッチングがいいかどうか、その辺りを掘り下げて考えてみるといいでしょう。そして一人で考えこまず、また同世代の友人とばかり話をするのでもなく、多くの社会人の先輩達と話をさせてもらうこと、これが一番です。今の時期、大事にしてほしいものです。

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