実質は旧型のハッチバックとほぼ同じの現行モデル
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はVWゴルフバリアント(現行)をご紹介したいと思います。ホイールベースはハッチバックの5や6と同じ2575mm。オプションで用意された電動パノラマスライディングルーフは、長さ1360mm×幅870mmと大型で、電動サンシェードも装備。同装備を備えた中古車も2ケタ万円から狙えます
ハッチバックの名車ゴルフに、ゴルフワゴンというステーションワゴンが加わったのはゴルフIII(以降、数字で表記します)から。次いでゴルフ4にも用意されました。ゴルフ5ベースの際には名前をゴルフヴァリアントと改めています。
しかしハッチバックが6になっても、ゴルフヴァリアントはゴルフ5ベースが引き続き販売され、今年4月にゴルフ7が登場してもそれは変わっていません。
これにはヴァリアントの登場時期が関係しています。ゴルフ5が日本でビューしたのは2004年6月で、ヴァリアントはそれから3年以上経った2007年9月。ゴルフが6へとモデルチェンジしたのは、それから2年も経たない2009年4月でした。
エントリーモデルであるトレンドラインでも、他グレード同様リアサイドを含む8エアバッグを装備。また横滑り防止のESPも備えるなど、安全装備は充実しています
そもそもゴルフ5から6への進化は、言わばビッグマイナーチェンジとも言えるもので、この年VWグループ全体のデザイントップとなったワルター・デ・シルヴァによる外観に変わり、基本の性能も合わせてブラッシュアップ、という具合です。
そのため、ゴルフが6へとチェンジした際にはヴァリアントも外観をゴルフ6と同様となりましたが、そもそもヴァリアントは既にゴルフ5の後期モデルと同様の性能で登場していたため、機能面にさほど手を入れる必要がありませんでした。
ハッチバックは今年4月にゴルフ7がデビューしたわけですが、原稿執筆時点でスポーツグレードであるGTIの日本導入が年内か年明けかと囁かれているくらい、つまりまだハッチバックの拡充がこれからという時期ですから、そのステーションワゴンモデルはさらにその先になりそうです。
そのためゴルフ7が登場したというのに、ゴルフ5ベースのヴァリアントが現役バリバリなのです。一方でヴァリアントは既に日本登場から6年が経ち、原稿執筆時点では2ケタ万円から十分狙えるようになってきました。
例えば2009年式/3.8万km/修復歴なしのトレンドラインは89.9万円。2009年式/5.1万km/修復歴なしのコンフォートラインは94.9万円です。ゴルフ6はまだ100万円以上しますから、実質ゴルフ6と同性能のステーションワゴンでこの価格はおいしい。
ゴルフ5ベースながら6と同等のヴァリアントの魅力を、次ページ以降で詳しく見ていきましょう。