作品に思いを馳せながらリムリックを歩こう!
シャノン川沿いのリムリックの街には、「アンジェラの灰」に登場するスポットが点在する
ガイドのノエルさん。フランク・マコート氏の胸像の横で
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■Limerick Tourist Information(リムリックツーリストインフォメーション)
住所:Arthurs Quay Limerick
TEL:+353 61 317522
メール:limericktio@failteireland.ie
料金:1人10ユーロ
ガイドのノエルさんは小説の内容以外にも、リムリックの街の特徴やアイルランドの歴史などにふれながらガイドしてくれるので、小説を未読でも楽しめるのですが、読んで行くと「ここがあのシーンのあの場所か!」と興奮度が増すこと間違いなし。作品に関する質問をすると興味深いエピソードをたくさん教えてくれるので、ぜひ出発前に小説を読まれることをおすすめします。
今回はツアーの中から特に興味深かったパートをハイライトでご紹介します。
マコート少年がアメリカ行きの資金を貯めた郵便局
郵便局は、オコンネルストリートそばに位置する
お話によると、アメリカに多くの人が移住し、またイギリスにも相当な数の人が働きに出ていたインターネットもメールもないその時代に、海外にいるアイルランド人が家族と連絡をとるために使っていたのは電報だったといいます。「いいニュースも悪いニュースもすべて電報でやってきた。フランクはここで相当数の電報を配達し、アメリカにいく資金を貯めたんだよ」。
フランク少年が最初のパイントを飲んだパブ
作品にゆかりのあるパブの男性用トイレのサイネージ下には筆者の名前「FRANK」(フランク)の文字が
パブはファンや地元の人でいっぱい
クラシックなインテリアも素敵なこちらの老舗パブですが、訪れた際には、「アンジェラの灰」がらみのジョークが効いたお手洗いのサイネージに注目してみてください!
男性用のマークの下には「FRANK」とくれば、女性側に書かれた名前は想像がつく方もいるのではないでしょうか。女性側は小説のタイトルにもなっているフランク・マコート氏のお母さんの名前「ANGELA」(アンジェラ)となっています。