40代以上の男性がカッコよく走りたい車
日本デビューは2006年10月。その時は2.2Lの直4エンジンに6MTのプログレッションと、装備を充実させたディスティンクティブ、それに3.2LのV6+6MT。横滑り防止のVDC、加速時などの駆動輪スリップを防ぐASR、運転席ニーエアバッグなど安全装備面は結構充実。また坂道発進を補助するヒルホールドシステムも標準装備です
この3グレードはいずれもマニュアル車、しかも左ハンドルのみという「わかるやつだけわかればいい」(by「あまちゃん」の花巻さん)という車種展開。なお2.2L車はFF、3.2L車は4WDです。
その後2007年3月には3.2L車(4WD)に6速ATの右ハンドルモデルが、2007年6月には2.2L車にセレスピード(2ペダルMT)の右ハンドルモデルが相次いで追加されます。なんだか急に優しくなった感じ……。
その後はグレードの整理や特別仕様車の追加など出し入れがあったりするわけですが、基本はこんな車種展開です。
高値の華と言うからには、やっぱり6MT&左ハンドルかなと個人的には思います。とはいえ、マニュアル車だからスポーツカーみたいに……なんて考えてはいけません。
間違ってもアルファスパイダーで峠なんて攻めちゃダメです。特に自信のある人は、拍子抜けしてしまうでしょう。あくまでも、カッコで乗ってください。え? それじゃいけませんか?と車が乗り手に問いかけてきます。
ヘッドレストがシート一体型。標準で本革シートで、オプションで高級家具メーカーで有名なポルトローナフラウ社製の本革が選べました。ヘッドレストの後ろに見えるのは風の巻き込みを防ぐウインドストップです
その意味ではAT車のほうが車の性格には合ってます。となりの女の子を乗っけて、屋根開けて、サラッと流す。そういう走りのほうが気持ちよい車です。
森高千里の「私がオバさんになっても」の歌詞にありますよね? 歳を取ってもオープンカーで格好良く走ってねって。そう、この車は若僧が女の子を乗せて走ると嫌みを感じますが、40過ぎともなるとかえって「良いヤツ」感が出ます。個人的意見ですけど。
見た目重視の車であることとアルファロメオといえばということで、ボディカラーは赤が人気。ちなみに先述した最安値の車はシルバーでした。赤で最安値は2008年/3.6万km/修復歴なしの209.8万円。
こちらは2.2Lのセレスピードのプログレッションです。新車時価格は473万円ですから約56%オフと、シルバーのほうが安いことは安いです。それでも新車時の半値以下。しかも走行距離も少ないし。
カッコで乗ると決めたら、多少値が張ろうとボディカラーで選んでもよいかと思います。私なら青でオプションのポルトローナフラウの本革シート装備で、6MT&左ハンドルを探すかな。ええ、ただのカッコ付け野郎です。
ただ、カッコにそこまで情熱が注がれた車って、そうはありませんよ。ましてや名門と巨匠のコラボなんて……。その価値に気づけた人だけ、乗ればいいのかもしれません。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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