高級賃貸マンションの物件定義

「アークヒルズ仙石山レジデンス」モデルルーム

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賃貸マンションに「高級」と付くには何が必要なのか。定義付けすることにどれだけの意味があるかどうかはさておき、まずは世間のボーダーラインを探ってみるとしよう。

ネクスト社が運営する不動産ポータルサイト「ホームズ」。特集の中に「高級賃貸マンション」というのがある。クリックしてみると東京都以外にもヒットした。どうやら月額賃料「15万円以上」で線引きしているようだ。記憶が定かではないが、とある情報誌では賃料20万円以上を基準にしていたように思う。

当「東急賃貸マンション」サイトは月額賃料50万円以上を目安に、サイト内コンテンツ「超高級マンション」では同100万円以上に絞り込んでいる。世間一般の物件情報量からすれば、例えば家賃50万円以上となると僅少の部類。ちなみに、リクルート社の「スーモ」では家賃検索の区切りが「3万円」から「1万円刻み」で最大は「10万円以上」。いかにそこから先は探す人の数がそれ以外に比べて少ないか。市場規模で考えれば、15万円~20万円程度をボーダーラインにしなければバランスが取れないのだろう。

顧客が求める高級物件のクオリティ

だが、一人の顧客が求めるのは自分の希望に合った物件情報である。全体のバランスを鑑みる媒体側の事情を加味してはくれない。だから、予算70万円の人がサイトで物件を探すとなると、膨大な量からの選別を余儀なくされるか、賃料条件を幾度も入れ直したりしながら試行錯誤を繰り返すこととなる。

「アークヒルズ仙石山レジデンス」モデルルーム

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スペックにおいても同様のことがいえるだろう。一般的な物件概要は交通アクセスにはじまり、専有面積、間取り、向き、眺望、駐車場の有無などが記されているが、ここでも高級マンションは状況が異なる。端的なのは外国人向けで、その場合、最も重要な条件はサービスだ。英語が話せるフロントマンがいるか。医療から普段の食事まで生活利便の相談に気軽に応対してくれるか。そこが鍵になる。

経営者など来客の多い顧客ならば、間取りの動線と設備の充実度が求められる。PP(プライベート・パブリック)分離の利いたプランであるか。2バス3トイレは今では少なくなったといわれているが、一つの理想スペックであろう。キッチン機器も海外暮らしの経験のある方なら、ドイツ製を好むという。もっと根本的なことをいえば、天井や窓はイタリアモダン家具を代表とする大型のものが似合うサイズであってほしい。高級マンションというときらびやかな内装を連想するが、躯体、設備、間取りと、どれが抜けても成立しないのである。

分譲タイプも増加

当然だが、借りると買うではまったく事情が異なる。だから購入時のように、徹底的に時間をかけて比較をするといった行動パターンにはならない。しかし、賃貸は住み替えの自由さが特長。住むかどうかはさておき、どこにどんな物件が存在するかは知っておきたいものだ。

最近は、分譲物件の賃貸化も珍しくなく、新たな高級分譲マンションが竣工になれば、必ずといっていいほど、その一部が賃貸募集となって出回っている。分譲には分譲の利点があって、選択肢のひとつにしたいという人も少ないだろう。そんな市場動向を見計らってか、近頃は高級物件に特化した不動産仲介業者も独自サイトを立ち上げている。

一概に家賃で探すわけでもなく、エリアで選別するでもなく。個々人で事情が異なり、求める要件がそれぞれなので、万全な情報提供は困難であるが、東京のハイグレードマンションを網羅した世界共通で閲覧できる物件情報サイトがあるとどれだけ便利だろうと思う今日この頃である。

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