冷やしすだち蕎麦はオーナーのオリジナル
土山人の地下の入り口
久々に冷やしすだち蕎麦か食べたくなり、目黒川沿いの東京土山人へお邪魔した。土山人のオーナー渡邉榮治さんは「江戸東京そばの会」の第8期生。現在の店舗は、芦屋、 大阪、 北浜、 天満橋、 西宮、 東京と6店舗まで広がり発展している。お店は田園都市線池尻大橋を出てから目黒川沿いに10分ほど歩き、国道246を超えて、再び目黒川沿いを進むと数100メートル先の左側地下の土山人へ到着する。
入口に狛犬がお出迎えしてくれる、地下に降り日本風なエントランスをくぐると、玄関は二重になっており喫煙スペースがある。店内の座席数は32席あり、個室2室、テーブル席20席、カウンター6席となっている。カウンターでは店長の長濱大さんが応対してくれる。前回聞き忘れていた店名の由来は「お店の焼き物は友人の陶芸作家の作であり、その名前を拝借して名付けたようだ」と店長が教えてくれた。
ビールとあげ蕎麦
土山人は池尻大橋から始まる「
目黒川沿い蕎麦街道(前島自称)」の入り口である。無事到着して汗ばんだ体にはビールは格別てある。突き出しのあげ蕎麦は四角にして食べやすくなっている。軽い塩味がビールに良く合う。昼のコースは1. 昼御膳の野菜料理ニ種と季節野菜の天ぷら盛り合わせとお蕎麦(1500円) と、2. 季節の野菜御膳(要予約)野菜料理三種盛、本日のサラダ、だし巻き玉子、太巻き寿司、天ぷら盛り合わせ、お蕎麦、 甘味 (3200円)の二種類がある。今回は予約していないので1500円メニューとした。蕎麦は冷やしすだち蕎麦に変更も可能であり、差額260円で爽やかな「冷かけすだち蕎麦」を食べることができる。
季節の野菜料理
野菜料理一品目
アボガド入りの豆腐にエビが添えられている。それにあんかけと軽く炒めた“ぬき実”を掛け、かえしで仕上げている。アボガドのもったり感が豆腐と良く合い、エビもぷりぷりと食感が良い。
野菜料理二品目
二品目は山芋に擂り下ろした梅肉が添えられている。梅の酸っぱさと少し甘みのある山芋とがよくなじみ、夏にはぴったりのメニューである。
野菜の天ぷら
かぼちゃ、茄子、レンコン、ししとうと季節の野菜が綺麗に盛られて美味しくいただいた。
メインの冷やしすだち蕎麦
細めの蕎麦
お目当ての冷やしすだち蕎麦はオーナーのオリジナルで、シーズンは4月末から9月末。鰹のツユにサバ節が少し入り、あっさりしているが深みのあるツユとなっている。時間が経過すると、たくさんあるすだちから少し苦みがでてくるがこのツユが酸っぱさを和らげる役割をしているようだ。見た目のインパクトは抜群であり、沢山の輪切りは綺麗である。
すだちは徳島産
玄蕎麦の産地は福井・茨城・長野・福島・鹿児島などの農家から直接取り寄せ、きれいに磨き、粒を揃えて皮をむき石臼にかけてお蕎麦(そば)に仕上げている。本日の蕎麦粉は、長野の新蕎麦(上伊奈郡飯嶋町の信濃夏蕎麦)と福井坂井市の蕎麦粉をブレンドして0.5%のつなぎをいれた蕎麦である。元成城の永山で修業されていた、竹内大喜さんが親切に教えてくれた。
そば湯
締めのそば湯は特性の四角の器に入り、濃厚ですだちのツユに合うように最後まで考えられている。少し物足りない方用に、濃いめのツユがつけられているのも親切な対応である。
虜になった冷やしすだち蕎麦を、次回は夜のコースで蕎麦前とともに食してみたい。
【お店情報】
■東京 土山人 (とうきょう どさんじん)
・住所:東京都目黒区青葉台3-19-8
・TEL:03-6427-7759
・定休日:無休(正月、ゴールデンウイーク、お盆はお休み)
・営業時間:
【昼】11:30~14:30、【夜】18:00~23:00(ラストオーダー22:30)
・アクセス:
東急田園都市線 池尻大橋駅から徒歩8分
東急東横線 中目黒駅から徒歩12分
池尻大橋駅から611m