テクノポップ/アーティストインタヴュー

中野テルヲ~Deep Architecture(4ページ目)

P-MODEL、LONG VACATIONを経て、ソロとして2011年に本格的に再始動された中野テルヲさん。オシレーターを駆使したサイン波を取り入れた独自のサウンド。最新作『Deep Architecture』についてお伺いしました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

折茂昌美さんとのコラボ

ガイド:
中野さんは、中野テルヲ+折茂昌美名義でアルバム『真空のトリル』(2012年)を発表したり、折茂さんとのコラボ活動も多いですね。実は、All Aboutテクノポップでの折茂さんのインタヴュー記事(2011年)は今でもよく読まれており、現在、年間ランキングで1位のテクノポップ記事なんです。折茂さんとはどこが接点となって一緒に活動することになったのですか?

中野:
nakanolive

中野テルヲ@ライヴ

Shampooの80年代のデモトラックであった「3rd」という曲をリミックスさせてもらったのがきっかけです。最初はリミックスするつもりなどなくて、デモのトラックが入ったカセットテープを自分の好きなイコライジングで聴いているだけだったのが、それが次第にエスカレートし色々なエフェクターを通したりしているうちに気が付いたら音を足したり引いたりしてリミックスを作っていた自分がいて(笑)そうやって出来上がった「3rd」をCD-Rで発表したのが2006年。その後2009年のライヴイベント「Drive To 2010」でShampooと競演する機会があり、そこで折茂さんをゲストに「3rd」を演奏しました。それが発展し中野テルヲ+折茂昌美としてのライヴ~アルバム『真空のトリル』につながっています。折茂さんとのプロジェクトは自分が再びエレキベースを弾くというきっかけにもなっています。

 

ガイド:

僕も一緒にイベントさせていただいたり、折茂さんにはお世話になったのですが、中野さんから見た折茂さんとはどんな人なのでしょうか?

中野:
折茂さんの感性の鋭さには共作する上でとても刺激を受けています。ボーカリストであると同時に言葉の人。折茂さんの作る詩には独特の世界があります。言葉を通じてとても深い場所から全てを見通している、そんな感じのさせる人です。

デンシコンツアー

ガイド:
デンシコンツアーも始まりますが、今後の予定と抱負等をぜひ!

中野:
東名阪で行われるデンシコンツアー4など、秋以降もまたライヴが続きます。これからもライブ、録音共に芸に磨きをかけていきたいと思います!

【関連記事】
中野テルヲさん、活動再開!
楽器化した義足Leg TwoとShampoo


【関連サイト】
中野テルヲ(OTOTOYインタヴュー)
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