いじめ問題・対策/いじめに気づいたら

いじめ加害者をなくすためには共感性を育みましょう

いじめ防止の一番大事なことは、いじめ加害者をつくらないこと、そのためには子供の共感性を養うことが大事です。

小野田 真里子

執筆者:小野田 真里子

いじめ問題・対策ガイド

いじめる側になりやすい子の特徴

いじめ事件の報道があるたびに、「自分の子供はいじめにあっていないだろうか」とお悩みになる保護者の方は多いことと思います。また、一方で最近は「自分の子供がいじめていてもわからないと思う」「自分の子供はいじめの加害者になっているのではないだろうか」「どういう子がいじめる側になるのか」という相談を受けることが多くなってきました。

いじめる側になりやすい子の特徴としては、
  1. 攻撃的な性格
  2. 愛情不足、つまり、強いストレスを感じている子
  3. 自由が与えられすぎている子。つまり、わがままな子。
  4. 虐待されている子
  5. キレやすい子
をあげることができます。
 

いじめられている子の辛さを理解する子が増えればいじめは減る

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いじめられている子の辛さを理解する

それでは、子供をいじめ加害者にしないために家庭でできることはなんでしょうか? 私はいじめをなくすために家庭でできる、一番大切なことは「いじめられている子のつらさがわかる」「いじめられている子でも、その子のことを本当に大切に思っている人がいることがわかる」という「共感力」を育てることではないかと考えています。
 

「共感力」を育むことでいじめはなくすことができる

「共感力」とは「相手の立場になり切る能力、相手の身になったらどうかを感じとり、それが辛いものならば辛さを軽減してあげようとする能力です。

今、いじめをする一番大きな理由が「おもしろ半分・からかい」です。
※警視庁調査結果:http://resemom.jp/article/img/2012/08/09/9216/34420.html

しかし「おもしろいから」という理由で始まったいじめが、エスカレートをし、その結果、相手は「死にたい」とまで傷付き、苦しむのです。いじめられている子の辛さ、苦しみを理解し、相手の立場に自分が置かれたらどうかと言うことを想像することができ、その苦しみを減らしてあげよう、苦しみを与えることはいけないと子供たちが「共感力」が不足しているからです。

上記のいじめる側になりやすい子になることを防ぐためにもこの「共感力を育てる」ことは重要だと思います。

例えば、攻撃的な性格は、攻撃される側の気持ちがわかれば攻撃することをやめようと努力することができますし、共感力が養成されていれば防ぐことができます。
 
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相手の立場に立つことが大切

わがままな子、キレやすい子もわがままをしたり、キレたりすることで相手がどんな気持ちになるのか共感できれば防ぐことができます。

愛情不足、虐待については子供の責任ではありません。しかし、家庭だけでなく社会全体で子供の共感力を育てようと努力する過程で予防できる部分もあるのではないかと思います。
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