海外旅行保険と海外留学保険、ワーキングホリデー保険の違い
海外留学保険とワーホリ保険の特徴は?
なぜかというと、ある程度の長期間海外に住む留学やワーホリと、旅行目的で現地に短期間滞在する旅行では、必要な補償が異なるためです。
もちろん留学やワーホリといっても、現地でホームスティしたりアパートを借りたりなど居住形態も色々あるので、現地での状況と必要な目的に応じた保険のプランを考える必要があります。
海外旅行保険も海外留学保険もワーホリ保険も、ベースは同じ海外旅行保険です。あとはそれぞれ海外留学、ワーホリの現地での滞在状況等に合せた補償を組み入れていると考えると理解しやすいでしょう。
そのため、海外留学やワーホリ保険は海外旅行保険と補償内容・契約内容に違いがあります。主な違いは「保険期間」と「補償内容」です。具体的にみていきましょう。
海外旅行保険と海外留学保険、ワーホリ保険の保険期間の違い
一般的な海外旅行保険の場合、パンフレットに掲載されているのがだいたい31日(1カ月)くらいの保険期間です。インターネットの試算も長いところで90日程度で試算可能です(もう少し長いところも一部あり)。ちょっとした海外旅行目的であれば十分な期間です。パンフレットなどの掲載はあまりありませんが、実は海外旅行保険(旅行目的)は保険期間1年程度は普通に設定が可能です。
パンフレットに保険期間1年のプランを掲載しても、そんなによく使うわけではありませんし、スペースの関係を考えれば掲載しませんね。
これに対して海外留学保険やワーホリ保険の場合、基本は保険期間が長くなります。32日以上、3カ月以上からなどど、保険会社ごとに所定の期間以上でプランの設定をしています。
留学・ワーホリいずれの場合もある程度の長期を想定していますので、保険期間も長期になります。
海外旅行保険と海外留学保険、ワーホリ保険の補償内容の違い
海外旅行保険とのもう一つの主な違いである、補償内容の違いについて具体的に確認しましょう。海外旅行保険の主な補償内容は次のものです。
- 傷害・疾病による死亡
- 傷害後遺障害
- 治療・救援費用
- 携行品損害
- 個人賠償責任
他に細かいオプションなどはありますが、ここでは割愛します。海外留学保険やワーホリ保険でアパート借家のケースでは、これにプラスして生活用動産や家主に対する賠償などが付帯されているのが一般的です。
長期滞在のため緊急一時帰国費用などの補償がオプションでセットされるケースもあります。
寮やホームスティと違い、自分の生活用動産が借家にあったり、部屋を借りるので家主に対する賠償が必要になることから、このような補償が付加されています。
留学やワーホリの現地での滞在状況で必要な補償も異なることから注意が必要です。またこれらの保険で保険期間が1年くらいになると、保険料も10~20万円くらいになってきます。
保険料ありきで決めるのもよくありませんが、保険料も無視できない金額になりますから、しっかりした補償と保険料のバランスをよく確認することが必要です。
※損害保険会社によって引受内容に違いがある点は考慮してください。
【関連記事】
出張に備えるための海外旅行保険