防犯/詐欺を防ぐ

詐欺の二次被害を防ぐ!

過去に悪質商法や詐欺などの被害に遭ったことのある人が、被害回復などの口実に再び被害に遭う「二次被害」が発生しています。被害に遭わないための基本を知っておきましょう。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

カモリストの存在

過去に被害に遭った人のリストが

過去に被害に遭った人のリストが

過去になんらかの詐欺や悪質商法の被害に遭ったことのある人は、再び被害に遭う危険性があります。未公開株や社債、布団や浄水器などさまざまな商品を買って、実はまったく価値のないものであったり、通常の数倍以上の価格であったりするなど、大きな損害を受けた人は、その際に氏名・住所・電話番号等の個人情報が残されているのです。

「詐欺に簡単に引っかかる人」「強く押せば必ずお金を出す人」など、カモになりやすい人ということで、「カモリスト」なる名簿があるのです。悪質な業者などがその「カモリスト」を元に、今度は「過去の損害を取り戻しませんか」と、アプローチしてくるのですから、警戒が必要です。

被害の入り口は

電話、来訪、郵便物など、きっかけはいろいろありますが、電話番号に変更はないかということもチェックできますので、やはり「電話」がもっともよく使われているでしょう。日中、かかってきた電話に応答するということは、必然的に主婦や高齢の方と推測されます。

過去に被害に遭ったことのある人たちですから、押しに弱い=強く出られると弱い、相手のペースに乗せられてしまい自分から電話を切ることが出来ない、などの特徴があると思われます。電話機を留守番設定にしておらず、ナンバーディスプレイを使っておらず、年齢的に昔の黒電話などをいまだに使っているなど、電話機の段階で弱いという点も挙げられます。

そして、「過去の被害を取り戻しませんか?」という甘い誘いに思わず乗ってしまうという決定的な間違いを起こしてしまいます。そもそも、相手はなぜ、こちらの被害を知っていたのか? という点に疑問を感じなければなりません。それは「カモリスト」の存在があるからこそなのです。

中には「国の救済機関」と言って、相手を信用させるなどの悪質な手口もあります。後を絶たない詐欺の二次被害に遭わないためにどうしたらいいのか、次ページでご覧ください。
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