待望のイギリス製靴クリーム!
この度発売となった「イングリッシュ ギルド ビーズリッチクリーム」です。まずはニュートラルとブラックを、青山のシューケア工房・FANS.で先行発売しています。税込み2100円 (R&D TEL:03-3847-2255)
この種の特定の役割や部品、あるいは地域の需要に絞って商品を供給している、言わば縁の下の力持ち的な企業が、ご多分にもれず紳士靴の世界にもございます。そう言うところのカタログとか見ていると、「ああ、これがもうちょっと小さかったら……」みたいな、憧れが混じったため息が漏れてしまうことが個人的に暫しあるのです。ある程度大きな規模がないと、買ったとしても使い切れないのが解っているからこそ、余計に欲しくなってしまう……。
そんな儚い願望が、何と靴クリームで実現してしまったぞ! Cheaney、Church's、Crokett & Jones、Grenson、John Lobb (Paris) そしてTricker'sなど、靴好きならば誰もが知っているイギリス・ノーザンプトン周辺にある靴メーカーに、製造現場で用いる靴クリームや仕上げ剤を供給するメーカーが作った商品が、R&Dからこの2013年の夏登場したのです。ブランド名はENGLISH GUILD(イングリッシュ ギルド)。まずは手始めに乳化性の靴クリームであるBees Rich Cream(ビーズリッチクリーム)、それも使用頻度の高いニュートラルとブラックの2色から、しかも先日ご紹介したR&Dが運営する青山のシューケア工房・FANS.のみに限定して販売が始まりました。
ENGLISH GUILDのBees Rich Creamは、その名が示す通り蜜蝋がしっかり含まれるからでしょうか、まず蓋を開けると独特の甘い香りが立ち上って来るのが特徴です。とはいえ、化粧品のような強烈な匂いではないので、使っていて変に気になってしまうなんてことはありませんのでご安心を。ニュートラルはもちろん無色な訳ですが、ブラックは青みを帯びた典型的なブルーブラックで、それこそ1990年代初め頃までのメルトニアンに近い、くっきりとしたいかにもイギリスの黒!
で、肝心な使用感ですが、これは是非とも「あれ」と比べてみたい! 次のページで検証してみましょう!