社労士は稼げる資格?稼げない資格?
社会保険労務士は独立・開業が可能な資格ですので、資格学校などではこの点を、社労士に対する企業ニーズの増大と合わせ、有望資格として盛んに宣伝しています。ところが、その一方で、インターネットなどで開業社労士の実態について調べると、「開業しても仕事なんてほとんど来ない」とか「稼げなくて大半がすぐに廃業する」、「低収入なのでアルバイトをしないと生活できない」といったネガティブな情報もたくさん飛び交っています。
社労士資格を取って将来の独立・開業を目指している方にとっては、本当のところはどっちなの? と混乱してしまうかもしれません。
稼げる資格?稼げない資格?
私も資格取得前は全くの実務未経験者でしたので、社労士は果たして本当に稼いでいける資格なのかと色々調べたものです。あれから約6年が経ち、この間に社労士の実態についてよく知ることができましたので、私が見てきた本当のところをお伝えしたいと思います。
社労士否定論、社労士不要論は本当?
まず言えるのは、インターネットで検索すると出てくるような社労士否定論や不要論などは、まったく意に介する必要はないということです。単純に稼げるか、稼げないかとなると「稼げる資格」と言えます。なぜなら、現に私は、従業員もお客もたくさん抱えて繁盛している社労士や、特色あるスタイルで活躍している社労士をたくさん知っています。また、社労士会に出向けば、それぞれ個々に頑張っておられる先輩や仲間に出会うことができます。そして、私自身もこの6年間、社労士として仕事をしてきて、途中で社労士が稼げない資格なんて思ったことはありません。
確かに、開業後数年はみんな苦労します。その間は収入も低くなりますし、生活のために副業をせざるを得ない方もたくさんいます。中には志半ばにして廃業する方もいますが、多くの方はそのような苦しい期間を経て、仕事を軌道に乗せていくのです。