スティーブン・スピルバーグの監督作「JAWS/ジョーズ」
今や世界的な名監督と言われるスティーブン・スピルバーグの名前を全世界に浸透させた映画作品の一つが、この「JAWS/ジョーズ」です。おすすめの理由は、ショック描写を含めた様々な演出の完成度の高さ。実際の話を元にした原作小説。ジョーズとの死闘です。演出の完成度の高さ
スティーブン・スピルバーグ監督の凄さはインディ・ジョーンズ、ET、ジュラシックパークなどでよく知られていますが、このジョーズが公開されたとき、彼は27歳です。映画監督としては若すぎるわけですが、ジョーズの全編にわたるスリリングな演出は、彼の無名時代作品「激突!」でのカーチェイスを知っていれば、その頃から類い稀ない才能があったことを伺わせます。
「激突!」での描写は追ってくる大型トレーラーの姿を映さない手法で、これにより、大型トレーラー自体が迫ってくる効果を演出していました。この演出がジョーズのホオジロザメが海中に潜み、姿なき恐怖の怪物に人々が怯える描写に繋がっています。
実在の話を元にした原作小説
物語を簡単に説明すると、田舎町のアミティで人を襲うようになった巨大鮫を退治するお話です。そのホオジロザメの全長は8m、体重約3トンと現実には存在しない巨大な個体です。このジョーズにはピーター・ベンチリーによる同名の原作小説があり、その小説も実在した話が元になって書かれたものです。1916年7月1日、ニュージャージー州のリゾート地の海岸で、泳いでいた男性が何者かに襲われて死亡したという事件が発生します。
その事故の5日後、別の海岸でホテルの従業員が泳いでいたところ何者かに襲われて両足が食いちぎられます。そして、今度は同じように泳いでいた少年たちが襲われて、友達の足が鮫に噛まれていたことを目撃します。この実話を元にしてピーター・ベンチリーがジョーズを書き上げたのです。
ジョーズとの死闘
前半はジョーズに怯える人々のパニックものが中心なのですが、後半ではそのジョーズを退治しようとする3人の勇敢な男たちの海洋冒険譚のようになっています。■JAWS/ジョーズ
・監督 スティーブン・スピルバーグ
・主演 ロイ・シャイダー ロバート・ショー リチャード・ドレイファス
・DVD/Blu-ray発売有
・発売元 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン