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素直に笑えて勇気づけられる作品「ボギー!俺も男だ」

72年、ウディ・アレン主演作。それだけで、もうコメディの香り満載です。監督こそやっていないものの、脚本はアレンによるもので、内容も、彼自身が監督を手がけ、かつ出演した作品とテイストとして変わりありません。ただ、彼自身の監督/出演作に比べて、シニカルな要素が少なく、神経質さも控えめで、素直に笑えます。でも最後はちょっぴり勇気づけられるような、楽しい映画だと思います。

投稿記事

名作「カサブランカ」のオマージュとパロディをした作品

■作品名
ボギー! 俺も男だ
(原題 Play it again Sam)
■監督
ハーバート・ロス
■主演・脚本
ウディ・アレン
■VHS発売元
パラマウント/CICビクター

72年、ウディ・アレン主演作。それだけで、もうコメディの香り満載です。
出演者たちも、いつものメンバーですし。

監督こそやっていないものの、脚本はアレンによるもので、内容も、彼自身が監督を手がけ、かつ出演した作品と、テイストとして変わりありません。
ただ、彼自身の監督/出演作に比べて、シニカルな要素が少なく、神経質さも控えめで、素直に笑えます。

名作と名高い「カサブランカ」(ハンフリー・ボガード主演、彼のトレンチ・コートの着こなしがあまりにも有名)をネタに、オマージュとパロディの両方をやっている作品ですが、私自身も、実は元ネタをきちんとは観ていません。
が、だいたいの荒筋をご存知なら、充分に楽しめるはずです。

アレン演ずるアランの元からは、例によって妻が去っています。
それは、アレンが「カサブランカ」中毒すぎて、いたたまれなくなったからです。
彼を励まそうと、友人夫妻のディック(=トニー・ロバーツ)とリンダ(=ダイアン・キートン)が世話を焼いてくれますが、そのうちリンダとアランは、親密になってしまいます。
ディックとリンダの仲は冷え込み、ディックはアランを責めようとさえしません。

……と、あとはネタバレになるので止めておきますが、おもしろいのは、ボガードの亡霊(=アランの妄想?)らしき人物(「カサブランカ」での格好そのままに出てきます)がたびたび現れて、アランの背中を押したり、助言をしたりするんです。
そこまで取り憑かれてしまっている、ということなんですが、この辺りを、恐らくタランティーノは「トゥルー・ロマンス」(トニー・スコット監督、タランティーノ脚本)で、パロティ/オマージュしているのではないかと思います。
監督はやってないけど脚本を書いてる、という構図も同じですし。

それはともかく、単純に笑える、でも最後はちょっぴり勇気づけられるような、楽しい映画だと思います。

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