オーラまでも消えているように平常心でプレーしたアニカ・ソレンスタム選手
肩の力を抜いたプレースタイル。「いつもの感じ」だからこそ、最強になれたのかもしれません
「プレッシャーに負けないように、出来るだけシンプルなゴルフスイングを心かけています」
と、アニカ・ソレンスタム選手は言っています。
実際に彼女のプレースタイルを見たことがあるのですが、勝負をかけた試合なのに、ゴルフを楽しんでプレーしているように感じました。女子では最強と言われたソレンスタム選手ですが、オーラまでも消えているように感じました。逆に他の選手があまりにも、闘牛のように血気盛んだったからかもしれません。
待機中でも緊張した感じではなくて、肩の力を抜いたプレースタイル。いつもの感じ? だからこそ、最強になれたのかもしれません。
「54ビジョン」という言葉があるのですが、これはアニカを指導したピア・ニールソンの発想です。18ホールをすべてバーディであがれば、54という究極のスコアが生まれるということです。
上手く打てても最後ホールに入らなければ意味がないように、スコアメークする知識が、唯一アニカには備わっていたようです。
世界最強のアニカは調子の良いときは、年間70を切って、69~68のプレーが出来ました。練習場と実際のプレーする場所が違うにもかかわらず、年間平均70を切るだけでも凄いことです。
宮里藍はこのビジョンに感銘して、サインの時に54の数字を入れることで有名です。
アニカ・ソレンスタム選手が最強になれたのは、常識にとらわれないコーチが付いたからなのです。