会社を辞めて後悔した人のパターンとは?
退職してから後悔する人の辞めたきっかけや辞め方には、いくつかの傾向があります。後悔しない退職をするために、「辞めたい!」と思った時にこそ、気をつけたい8つポイントのうち、前編では3つのポイントをお伝えしました。後半では、それでも退職しようと決めた時に気を付けたいことも含め、5つのポイントをお伝えします。
【ポイント4】転職すればすべて解決?
退職を後悔しないためのポイントを知ろう
転職したら、気分一新できるかもしれない、もしかしたら新しい職場で出会いもあるかもしれない! と、転職ですべてが一気に解決する、と考えていませんか?
確かに環境が変わることで、いろいろな問題が解決することもありますが、関係のない事柄まで、転職することで解決できると、心のどこかで考えている自分がいるなら、転職によって得られること・失うこと・変化がないことをキチンと整理しましょう。
【ポイント5】いつも同じ理由で退職している?
何度か退職・転職を繰り返している人の場合、いつも同じような理由で退職を繰り返していないかを、冷静に見直してみましょう。
例えば、いつも上司とうまくいかずに辞めている、やりたい仕事だと思って入社したが、やってみたら思っていた仕事と違っていた、など、もしいつも似た理由で辞めているのであれば、自分自身の行動パターンや仕事への取り組み方を見直す必要があります。人間関係などの悩みは、多かれ少なかれどの職場でも起こる可能性が高いこと。退職すればいいや、ではなく、どうしたら改善できるだろう、取り組んでみることで、結果として、その会社は退職することになったとしても、次の会社で、その時に取り組んだ方法や姿勢が役立つこともあります。
悩みやトラブルが起きた時には、まずは解決に向けて行動をしてみて、それでもだめだった時に、退職を検討しても遅くありません。
【ポイント6】誰かに相談した?
信頼できる相談相手をみつけておくこと
人に話すことで、感情も整理することができ、冷静になることもできます。また、上司や先輩からも、同じような悩みを乗り越えて、退職を思いとどまったこともあるかもしれません。
職場の人に相談する時に注意したいことは、退職するかどうか、を相談するのではなく、今自分自身が悩んでいることの解決策を相談すること。「退職したいと思っているんです」と言ってしまうと、自分自身も引けなくなってしまったり、相手もとにかく退職はしないほうがいい、といった、退職をする・しないの話になってしまいます。
悩んでいることが解決すれば、退職をする必要がなくなる可能性は高いのです。その会社を続けていくための相談をして、解決策を聞いてみることも冷静に退職について考えるための重要な方法です。
【ポイント7】立つ鳥跡を濁さず
【ポイント1】から【ポイント6】までの、辞めたい! と思ったときに、気をつけたいことをやってみても、冷静に考えても、やはり退職をしようと決断をしたのなら「立つ鳥跡を濁さず」に退職をすることを心がけましょう。退職した後にも、前の職場の人とどこで縁があるか分かりません。今後のためにも周りに迷惑をかけない辞め方を意識することが大切です。
たとえば、自分自身が担当していた仕事は責任をもって最後までやり遂げることや、次の人へきちんと引き継ぎをしておくことはもちろんのこと、自分がいなくなった後を想定して、必要と思われるマニュアルや引き継ぎ書を作成しておきましょう。
また、辞める時期も会社の繁忙期を避けたりと、できれば会社と退職のタイミングを相談しましょう。もちろん会社側の要望にすべて沿う必要はありませんが、自分自身も会社にとっても、あとくされのない退職をすることで、その後もいい関係を継続することができたり、ビジネスパートナーとなる可能性もでてくるのです。
【ポイント8】退職前にしっかり準備をする
退職してから転職活動を始めたら、なかなか次の会社が決まらず離職期間が長くなっていくケースも多々あります。 在職中に転職活動をするのが難しい人も、今の雇用情勢はどうか、自分が希望するような仕事はあるか、今までの経験で採用されそうな会社はあるかといったリサーチは必ずしておきましょう。可能であれば、退職時には次の会社が決まっている方がより安心です。そのためにも転職サイトに登録してみたり、人材紹介会社を活用したりすることも検討しましょう。
退職を決意したら、すぐに辞めるのではなく、その後のことを考えてゆとりのある準備期間をもつことも後悔しない退職の大きなポイントです。
一生を左右する「会社を辞める」ということ。辞めようと思えば、辞めるのは意外と簡単なことでもあるからこそ、冷静にじっくりと判断をして後悔することがないようにしたいものですね。
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会社を辞めたい!と思った時に気をつけたいこと(前編)