早期教育・幼児教育/早期教育

2歳半までが特に大事な歯と口の健康づくり

子どもの歯と口の健康と言うと、まっ先に思い浮かべるのは虫歯予防でしょうか。でも、ことはそんなに単純なものではありません。食べる、呼吸する、会話するなどの基本的な機能の正常な発達は、乳幼児における心身の発達にも大きく関わっているのです。

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド

3人に1人がでこぼこの歯並び

smile:)

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国際化された社会で働くであろう子どもたちには、歯並びは大事な要素です。欧米など多くの先進国では、歯並びをとても気にすることはよく知られていますよね。歯並びは見栄えだけではなく、噛み合わせや咀しゃくなどの問題にも通じています。


それなのに、今の子供たちはあごの発達がうまくされず、歯並びがでこぼこになっている問題が、3人に1人の割合であるのです。小顔で良いなんて思ったら大間違い。これでは噛めない、飲みこめない、消化されにくいといった成長を妨げる要因のオンパレードです。さらに悪いことには、磨きにくいために歯肉炎になったり、あごの関節の痛みや雑音なども。子どものうちから様々な問題が発生してしまうかもしれません。

口は病原菌の出入り場所!

菌に負けるな!

菌に負けるな!

歯並びがきれいなことの利点は、歯磨きのしやすさにもあります。口の中の掃除がしっかりできれば、病原菌を排出することも簡単です。

逆に、歯並びが悪ければ、磨き残しによる虫歯や歯肉炎の可能性は高くなります。磨き残しの歯は、ウィルスも細菌も潜みやすい格好の場所なのです。歯肉炎の菌はしっぽがついていて、体の中を移動するとか…。しかも、心筋梗塞や肺炎の菌をそそのかし、病気を誘発するきっかけづくりをするとも言われています。そんな菌が子どもの口の中にいるなんて!! 考えただけでゾッとしませんか?

お口の健康には、歯が生える前から噛む練習を

さて、どうすれば子どもの歯と口の健康を作れるのでしょう? 乳幼児は、“噛むこと”で顎の骨が成長していきます。骨に振動をちゃんと与えることが大事なのです。噛むことで、脳にも良い成長の刺激がいくという研究者もいますよね。

噛むことは歯が生えてきてからの話ではありません。15年間の追跡調査によると、6歳までに以下のような3段階の“噛む”を学ばせていく必要があるそうです。

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