早期教育・幼児教育/早期教育

触って聞くだけ!人物画が描けるようになる方法(2ページ目)

子どもが人物を描くようになっても、それが人なのか何なのか分からずに苦笑してしまうことってありますよね。「どうしてこれが人……?」と思わずにいられない絵は微笑ましいのと同時に心配になることも。「うちの子、どうも人の絵がうまくかけないみたい」と思ったら、ぜひ試してほしい方法があります。

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド


Step2 記憶の問合せ

パーツ紹介の次の手順は、“問い合わせ”です。パーツを1つ習得するたびに、「今お母さん(お父さん)は何て言ったかな?」と聞いてあげてください。これがものすごく大事です。

確認されることで、子どもはもう一度さっき脳にしまった「ま・ゆ・げ」を引っ張り出す作業をします。面倒くさいと感じるかもしれませんが、この作業が脳への記憶に役立つのですね。

ただ、人の話を集中して聞けない子どもには難しい方法かもしれません。それらの特徴を持つ子どもたちは絵を得意と感じていないという研究結果が出ています。おそらく、教えてもらえるチャンスを失ってしまうので、うまく描けずに嫌いになってしまのでしょう。

さらに定着させるアイディアは筆者主宰の「キッズパワー」にも紹介されていますので、興味のある方はぜひご覧くださいませ。

Step3 ついに表現段階です!

さあ、描いてみよう

さあ、描いてみよう

Step2を経て、いよいよ人物を描いてみましょう。Step1で描いた人物との差は何かありましたか?

うまく記憶に定着してくれていれば、「すぐにこんなに変わるの?」というほどの違いが見られるはずです。でも、「あんなに教えたのにー、ぜんぜん絵になってない!」ということもあります。そんなときでも気にしない、気にしない。また数日後にやってみましょう。

表現にはタイミングもあるのです。少しずつ、少しずつ身についていきます。子どもの絵の変化を楽しんでくださいね。

絵を描くことの大切さ

子どもの描いた絵にはメッセージがたくさんあると言われています。絵は子どもの発達や心の状況だけでなく、生活の様子やご家庭の考え方などがそのまま表われるのです。だからこそ、お受験で絵の課題があるのでしょう。

もし、「人の絵が少し苦手かな」と心配になったり、子どもが絵の描き方を聞いてきたときは、ぜひ今回ご紹介した方法を試してみてください。

絵を描くとは自分を表現する手法でもあります。自分を表現でき、それを見た人と自分の絵を通じてコミュニケーションをする喜びを身につけると、子どもも家族の人生も、豊かになります。特に言葉が未発達な時期だからこそ、絵で表現できる機会をたくさん持ってほしいもの。絵が大好きなお子さんになってくれるといいですね。
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