スウェーデン/ストックホルムの観光

ストックホルム周辺の世界遺産

「スウェーデンの世界遺産は?」と聞かれて、ぱっと思いつく人は少ないのではないかと思います。スウェーデンには、15の世界遺産があります。まずは、ストックホルム周辺にあり、比較的訪れやすい世界遺産を紹介します。

サリネン れい子

執筆者:サリネン れい子

スウェーデンガイド

ストックホルム周辺、3つの世界遺産

varldsarv1drottning

スウェーデンで初めて世界遺産に登録されたドロットニングホルムの王領地にあるドロットニングホルム城

2013年現在、スウェーデンには15の世界遺産があります。広い国土の北から南に広がっているスウェーデンの世界遺産、全部を一度に回るのは容易ではありません……。まずは、ストックホルム周辺にあり、比較的訪れやすい世界遺産から紹介します

ストックホルム周辺には、ドロットニングホルムの王領地とビリカ(Bira)とホーブゴーデン(Hovgården)の地域、スコーグスシリコゴーデン(Skogskyrkogården)があります。

スウェーデン初の世界遺産、ドロットニングホルムの王領地

varldsarvkinaslott

ドロットニングホルムの王領地にある中国の城

まずご紹介したいのが、スウェーデンで初めて世界文化遺産に登録された「ドロットニングホルムの王領地」です。ドロットニングホルムの王領地には、ドロットニングホルム城(Drottningholms slott)と中国の城(Kina slott) 、宮廷劇場(Drottningholmstearten)が広大な敷地の中にあります。世界遺産登録の決め手になったのは、この3つの歴史的な建物が隣接して同じ敷地内に公園とともにあるという点からでした。

■アクセス方法など
ストックホルムから地下鉄とバス、もしくは市庁舎横からでる観光船で、どちらを利用しても1時間ほどで行けます。ドロットニングホルム城は、半分がスウェーデン王室の居城となっていますが、半分は一般に公開されており年間を通して見学をすることができます。中国の城は5~9月、宮廷劇場は4~10月に一般公開されます。

こちらの記事もあわせてどうぞ>>>王室が暮らす世界遺産、ドロットニングホルムの王領地

 

バイキングの歴史を語る、ビリカとホーブゴーデンの地域

varldsarvbilka

ヴァイキング時代に栄えたビリカの夕日 写真:ola_ericsson/imagebank.sweden.se

メーラレン湖に浮かぶ二つの島にあるのが「ビリカとホーブゴーデンの地域」です。この地域の歴史は、なんと700年代、バイキングの時代に遡ります。ビリカは、スウェーデン初の町らしい町といわれており、バイキング時代に商業の中心となった町です。

このビリカの町を造った王様が住んでいたのが、隣の島にあるホーブゴーデンです。700年から900年の間、ヨーロッパの経済と政治の中心となったビリカとホーブゴーデンには、その時代の遺物や遺跡、古墳が数々残っています。

■アクセス方法など
メーラレン湖に浮かぶ島なので、メーラレン湖に面するいくつかの町から夏の間、観光船が出ます。ストックホルムからは、夏の間、市庁舎横から観光船が出ています。

こちらの記事も合わせてどうぞ>>>バイキング時代の世界遺産、ビリカとホーブゴーデン

 

自然と調和する墓地、スコーグスシリコゴーデン

varldsarvskogs

ストックホルムにある世界遺産、「森の墓地」スコーグスシリコゴーデン 写真:cecilia_larsson/imagebank.sweden.se

「スコーグスシリコゴーデン」は、なんと墓地! ストックホルム南部に新しい墓地が必要になり、1915年に国際建築コンペティションが行われ、スウェーデンを代表する建築家、グンナル アスプルンド(Gunnar Asplund)とシーグルド レーヴェレンツ(Sigurd Lewerentz)が優勝し、1919年に建設が始まりした。

スコーグスシリコゴーデンはスウェーデン語で「森の墓地」という意味です。森の中の墓は自分自身のもととなる場所であり、広がる丘の高低は天と地を表しているといわれています。自然と建築物が調和しているその美しさに、墓地であることを忘れてしまいそう……。1940年に完成して以降、世界の墓地のあり方に大きな影響を与え続けています。

■アクセス方法

ストックホルムから地下鉄で15分ほど。「スコーグスシリコゴーデン駅」下車、徒歩5分です。

こちらの記事も合わせてどうぞ>>>ストックホルムから15分!現役墓地の世界遺産

スウェーデンの世界遺産記事では、スウェーデン北部、中部、西部、南東部に分けて、スウェーデン全土の世界遺産を紹介します。訪れるには少し時間はかかりますが、見る価値のある世界遺産が盛りだくさんです。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます