肉屋、魚屋、八百屋、食堂がひとつのビルに集結する香港の街市へ
「街市」の文字を見つけたら足を踏み入れてみて。写真は、香港一の庶民街「深水●(シャムスイポー)」の街市
※●は土へんに歩
街市の入口にはフロアガイドが
かつては、路上に並ぶ市場でしたが、衛生面の問題から、政府の管理の下、ビルに集約されるようになったのです。
一般のお客さんはもちろん、プロの料理人も足を運ぶ街市。目利きがより新鮮でよりお値打ちなものを探しに来るだけに、コスパの優れたものが手に入ります。
量り売りが基本です
豪快な陳列の肉屋さん。あらゆる部位が売られています
また、街市にはお値打ちな店が軒を連ねていますが、すぐに「安い!」と飛びついてはいけません。まずは、フロアを一周してみて相場を見てから交渉するのがおすすめ。手に取ることもOKなので熟れ具合を確認してからがいいでしょう。
街市は一般的に量り売りをしていますが、果物の場合1個単位で売ってくれることもあるので、お店の人に聞いてみましょう。観光エリアの街市なら、英語が通じる確率もぐんと高くなります。ちなみに、野菜を買う場合は、おまけで細いネギをつけてくれる店が多いです。
小腹が空いたらフードコートへ
フードコートのイメージ。これは香港郊外の大埔(タイポー)の街市
街市の構造は1階が肉や魚、2階が野菜や果物、3階がフードコートとなっているのが一般的です。※香港は階をイギリス式に数えるため1階を「G/F」、2階を「1/F」と表記します。
フードコートもほぼ地元の人たちで賑わっていますが、中には外国のガイドブックに紹介されるほど有名な店もあります。例えば、北角(ノースポイント)にある「渣華道街市」の「東寶小館(Tung Po sea food restaurant)」というレストランは、日本語のメニューもあることで有名です。
ちなみに、主なエリアの街市は下記のデータの通り。観光がてらのぞいて、隠れた名店を探してみてはいかがでしょうか。
<DATA>
■鵞頸橋街市
住所:Bowrington Road Market, 21 Bowrington Road, Wanchai Rd, Wanchai, Hong Kong
アクセス:MTR銅鑼湾(コーズウェイベイ)A出口から徒歩約3分。時代広場(タイムズ・スクエア)前の道・羅素街を西へ。高架をくぐり湾仔道へ出たらすぐ
■渣華道街市
住所:Java Road Municipal Services Building, 99 Java Road,North Point, Hong Kong
アクセス:MTR北角(ノースポイント)A1出口を出て左手すぐ
■黄泥涌街市
住所:Wong Nai Chung Municipal Services Building, 2, Yuk Sau Street, Happy Valley, Hong Kong
アクセス:トラム●馬地(※●は足へんに包)(ハッピーバレー)行きに乗り、終着点下車徒歩約5分。黄泥湧道を東へ。成和道で曲がり直進。景光街との三叉路を越えたらすぐ
上記街市の市場営業時間:6:00~20:00、フードコート6:00~翌2:00
※店によって異なります。