ギリシャ/ギリシャ基本情報

ギリシャの冬(12~3月)の気候・服装・祝祭日

地中海性気候のギリシャは、その眩い陽光と紺碧のエーゲ海などのイメージから、年中泳げる常夏の国というイメージを持たれがちです。しかし日本と同じように四季があります。冬季は山間部などでかなりの積雪があり、スキーリゾートや温泉が楽しめます。この時期の法定祝祭日についても紹介します。

有馬 めぐむ

執筆者:有馬 めぐむ

ギリシャガイド

ギリシャの冬(12~3月) スキー、温泉など冬ならではの旅も

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エヴィア島エディプソス 温泉水を使ったスパ&メディカルウェルネスセンターのあるホテル

島などのリゾートは完全にオフシーズンで、大半の施設がクローズする時期です。エアやホテルは最安値なので、他の季節に比べたらかなりお値打ちな旅ができます。アテネはほぼ通常通りオープンしていますので、高級ホテルに割安に宿泊して、遺跡や博物館巡りもいいでしょう。真冬でも他のヨーロッパの都市に比べればはるかに温暖で降雪もめったにありません。11月から3月まで遺跡や博物館は入場時間が短縮されますが、毎週日曜は無料です。1月中旬から2月末まで冬物のセールもあり、ブランド品なども大幅に値下げをしていきます。

デルフィの近くのアラホヴァは冬季の高級リゾートとして有名です。急勾配の斜面に築かれた美しい町で、伝統的な建築様式のホテルに滞在してスキーを楽しむ観光客で賑わいます。本土に近いエヴィア島のエディプソスには高級スパリゾートホテルがあり、ギリシャでも温泉が楽しめます。

年末年始の営業

キリスト教国としてクリスマスの祝賀モードは新年を迎え、1月6日の祝祭日、主顕現祭(銀行、商店等は休み、遺跡、博物館は入場時間短縮、無料)まで続きます。12月25、26日、1月1日は法定祝祭日となり、銀行、商店、郵便局、企業、遺跡、博物館など全面クローズします。

冬の復活祭関連行事

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カーニバルシーズンは仮装した子供たちが街を行き交う

ギリシャの春で紹介した復活祭ですが、復活祭の前は40数日間の四旬節でサラコスティと呼ばれる節食期間があります。その節食期間の前にはアポクリエスと呼ばれる謝肉祭、カーニバルのシーズンが3週間ほどあり、街は子供たちを中心に妖精やアニメのヒーローなど仮装した人々で溢れます。これらは2、3月に当 たることが多いです。

謝肉祭の3週間のうち、2週目の木曜日はチクノ・ペンプティ(肉を焼く煙の匂いのする木曜日)で、節食期間前の食べ納めとばかりにたらふくお肉を食べる日 です。各家庭で肉を調理したり、肉料理のレストランはどこも満員になります。ギリシャ各地でカーニバルのパレードがありますが、160年以上続くパトラのカーニバルは、大規模な張りぼての山車のパレード、仮装行列で最も有名です。

続いて肉や卵、ミルクなどを断つ節食期間に入ります。高齢の人や宗教的な人々はそのルールに従っていますが、現代において全てのギリシャ人がその習慣を守っているわけではありません。節食期間に観光客がレストランなどで肉料理を注文しても構いません。

節食期間の初日はカサラ・デフテーラ(聖灰月曜日)。この日からは肉や卵、ミルクなどは口にせず、代わりにイカ、タコ、エビなどの魚介類や野菜料理を主に 食します。その初日として、ここぞとばかりにシーフードを食べます。聖灰月曜日は復活祭の日付によって毎年日付が変動する祝祭日で、銀行、商店等は休み、 大半の遺跡や博物館は無料ですが、入場時間が短縮されます。

3月25日の独立記念日は法定祝祭日。この日は銀行、郵便局、商店、企業、遺跡、博物館等、全てクローズします。主要な都市では軍隊などによるパレードが行われます。

冬の服装

服装はアテネならばウールの厚手のジャケットや薄手のコートで十分ですが、積雪のある山間部などは厚手のコートなどしっかりした防寒着が必要です。冬も秋と同様に雨の多い時期で、特に3月は晴天から突然の雷雨など、天気が変わりやすいので雨具は必携です。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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