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介護業界未経験者 自分らしく働き続けるコツ(2ページ目)

「自分は未経験で不安がある、でも働きたい」と思う気持ちがあるなら、まずは働いてみることです。世間では「介護の仕事は大変だから続かない」と言われますが、実際働き始めた職員を通して感じるのは、必ずしもそれが主な転職理由ではないということです。未経験ながら仕事を続けている職員を見ていると、ある一定の特徴を感じます。ここでは働くにあたって心に留めておくことで、自分らしさく働き続けられるコツをお伝えします。

井上 ルミ子

執筆者:井上 ルミ子

介護・福祉業界で働く・転職するガイド


1.人間関係の距離を調整する

握手している絵

人間関係はバランスが大切です

24年度介護労働実態調査の中で、前職を退職した主な理由として、1位が職場の人間関係、2位が法人等の運営の方針への不満で、3位以降に雇用条件が挙がっています。「人は孤独を感じるほど絶望感に打ちひしがれる事はない」と言われるほど、人との繋がりが心の持ち方に大きく影響するのは事実です。職員の中には、「〇〇さんと合わない」「〇〇さんが無視をする」「〇〇先輩がきつく当たる」と落ち込み、相手の気持ちを自己解釈しさらに深刻に考える人もいます。

上手く関係性を保つための努力は必要ですが、何のために上手く保つのかといえば、自分として納得のいく仕事がしたいからです。無関係だった他人同士が集まり、価値観の違いを擦りあわせつつ、感情を行き来させ交流する訳ですからズレも生じてきます。その際、仕事を続けている人の多くは、苦手とする相手とは、仕事ができるレベルなら、それ以上の過剰な期待を持たないようにしているようです。要するにそこに神経をすり減らし、本業にも専念できない自分自身に思い悩みたくないので気にしないようにするという訳です。自分で選んだ職場に大きな欠点がある訳でもなく、他人に左右され退いてしまう選択をしたくはないということです。

このように人間関係を客観的に捉えることができるポイントの一つは、職場内で相談相手を見つけることです。自分だとどうしても相手の発言や態度に意識を向けがちになりますが、人を通して全体を見ることで、リアルな課題や目標がそれ以上に沢山あることに気づかされ、上手くいかない人間関係もそんな課題の一つとして捉えることとなります。

もちろん、ペアの業務にも応じてくれないなど、仕事でのやり取りに支障が出る場合は、迷わず上司に相談しましょう。これはあくまでも悪口ではなく、与えられた仕事に専念する上での障壁をどうすべきかの相談です。要するに相手によって重要度や距離感を変えることで、自分自身のメンタリティをフラットに保つことが大切です。
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