市民後見人
ケアマネジャーは介護保険サービスを調整する専門職ですが、当然にできないこともあります。例えば、利用者の金銭管理や契約代理などはできません。このため、利用者が散財したり詐欺被害に遭っていても代理人として対応することができないため、悔しい想いをしたこともあるかと思います。こうした法律行為は本人の法定代理人である成年後見人(保佐人・補助人含む)の業務になります。成年後見人になるには、社会福祉士会などの職能団体による専門研修を受けるか、市民後見人養成講座を受講し、後見人としての知識を身に着ける必要があります。もちろん、成年後見人になるために特別な資格や経験は必要ありません。家族でも成年後見人になることができます。ただし、職業として成年後見人になる場合には、前述したように何らかの専門的な研修を受講しておいた方が良いでしょう。
その他
他にもいろいろなキャリアプランがありますが、とても書ききれないので身近なところからご紹介します。基本的に、自分が得意とする分野をどれだけ生かすことができるかを考えていくと自然と導かれる気がします。社会福祉士であれば刑務所での出所者支援を行うという道があります。全国の刑務所に社会福祉士が配置されてきていますので、興味があれば確認してみてはいかがでしょうか。また、裁判所の調停委員として活躍している人もいます。文才があれば書籍の執筆や取材を受けることもあるでしょう。ケアマネジャーが得意とする高齢者介護は様々な分野と密接しています。最近では司法と福祉の連携も叫ばれているので、施設や事業所にとどまらず、活躍の場は広がってきているといえるでしょう。