主任ケアマネジャー
ケアマネジャーのキャリアプラン
独立開業
ケアマネジャーのキャリアプランを考える際、多くの方が独立開業を思いつくのではないでしょうか。収入面での不安定さ等の課題はありますが、一人でも開業できる強みや法人の経営方針に左右されないプラン作りができるという点でも魅力はあります。一般的にケアマネジャーとして独立するためには法人を設立する必要があります。法人設立と聞くと身構えてしまいますが、初期の手続きや設立費用は専門家に依頼や相談することができます。自分で申請することを不安に感じているのであれば専門家に相談してみるのも良いでしょう。私の場合は会社設立申請を行政書士に依頼しましたが、代行費用は25万円程度でした。一般的に、登録免許税も含めた代行費用は30万円から40万円といったところですが、定款認証を電子定款することで4万円安くなります。司法書士等他の専門家に依頼する場合は費用も若干変わるようですので、相談や見積りで確認した方が良いでしょう。
独立後の収入に関しては十人十色で、すぐに軌道に乗る場合もあれば何年経っても経営に苦戦する場合もあります。本人のスキルや地域での認知度、ネットワーク構築がカギといえます。逆に考えれば、そうした関係づくりができている場合は独立開業も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
大学・専門学校の講師
ケアマネジャーを取得するためには現場の実務経験が必要です。つまり、ケアマネジャーの資格を取得している時点で現場経験があると認められている訳ですから、この経験を活かし教育分野に活動の場を広げることができます。具体的には、大学や専門学校での講師業です。人前に出ることや人に教えることが苦手という方でも、実習指導教員という道もあります。実習指導教員は、学生が実習を行う際に実習記録の書き方や実習時の姿勢、学ぶべきことなどを指導します。実習先の施設にも実習指導担当職員はいますので、あまり細かな指導をする必要はない場合が多く、実際にはフォローアップに努めることが多いです。多くの学生は初めての実習では戸惑います。「上手にコミュニケーションが取れない」、「おむつ交換なんてできない」、「理想の介護はこんなものじゃない」等々、理想と現実のはざまで葛藤してしまうのです。この時期に、上手にフォローアップすることで学生のドロップアウトを減らすことができれば、実習指導教員の意義も大きいというものです。ケアマネジャーの資格や経験は、高齢者のためだけにあるのではなく、次代を担う従事者、マンパワー確保も重要な仕事です。