若い世代で、社会人になって太る人が増加
社会人になると、付き合いの席が増えたり、食事が不規則になったり、運動不足になるなどの理由で「太る」人が増えることが知られていますが、ソニー健康保険組合の検診データの分析によると、若い人ほど、年々BMIが増加していることがわかっています。一人暮らしは何故太る?
一人暮らしが太りやすい原因
厚生労働省の、平成21年度国民健康・栄養の現状の調査では、一人暮らしをしている人とそうでない人の食生活を比較していますが、その食生活において、一人暮らしの人は特にこのような特徴があります。- 一人暮らしをしている人は朝食を摂らない人が多い
- 一人暮らしをしている人の昼食は外食や調理済み食が多い
- 一人暮らしをしている人の夕食は外食や調理済み食が多い
一人暮らしをしていない人は、朝食を食べている人が多く、昼食と夕食も外食や調理済み食ではなく家庭食を食べている人が多いという結果が出ています。昼食は手作りのお弁当という人も多く、朝と夜に関しても、自宅で夕食を作ってくれる人がいるので家庭食を食べている、ということなのでしょう。
これらの傾向から考察できることは、一人暮らしの人の方が圧倒的に食生活が乱れやすいということです。外食や調理済み食では、カロリーの高いものが多く野菜の摂取量も少なくなりがち。このような生活を続けていると、体重はいつの間にか増えてしまいます。
一人暮らしでも太らない食生活
もちろん、一人暮らしでも食生活次第では太らない人もいますし、一人暮らしの方が、同居の人と食事を合わせなくて良いのでダイエットをしやすいという人もいますが、食生活が乱れていると自覚している一人暮らしの人は、下記を参考に、太らない食事の摂り方を毎日の生活の中に取り入れてみましょう。■休日に作り置きをする
平日は自炊やお弁当を作るのが難しいという人は、時間のある休日などに1週間分を作り置きしておくのがおすすめです。鮭やサバなどをお弁当に入るサイズにカットしてから焼いて冷凍保存しておけば、平日はそれをお弁当箱に入れて自然解凍でお昼においしく食べられます。かぼちゃも小さくカットし茹でて味つけした後に冷ましてから冷凍。ブロッコリーは固茹でして冷水で冷やしたあと水気を切ってから冷凍。厚焼き卵もお弁当サイズにカットしてから冷凍しておけば便利です。お弁当用に手作りのハンバーグを冷凍しておくのも良いですね。どれも、自然解凍でおいしく食べられるので、冷凍庫からお弁当箱に詰めるだけの簡単な作業です。
このように手作りの冷凍食品を活用すれば、お弁当もあっと言う間に作れ、朝食や夕食も外食や調理済み食に頼らずに食事ができます。冷凍保存の方法や冷凍食品用レシピの本を活用して、ぜひ作り置きにチャレンジしてください。
■野菜だけのお弁当を持参する
野菜は意識的に摂取するようにしましょう
昼食は外食ではなくコンビニや総菜屋で購入し、不足しがちな野菜だけ自分で用意すれば、外食や調理済み食のデメリットをカバーできます。自分の好きなドレッシングを持参したり、いろんな野菜料理のレパートリーを増やせば、野菜をおいしく楽しく食べられるでしょう。
■健康食のお店をリサーチ
野菜のお弁当を持参するのも難しい人は、健康食のお店で外食を。健康志向が高まり、低カロリー食、糖質制限食、マクロビ、薬膳、精進料理などヘルシーなメニューを提供するお店も増えてきました。自宅やオフィスの近くにあるそのようなお店をいくつかリサーチしておくと、友達と外食に行くときにも役立つでしょう。出張に出ることが多いなら、事前にその地域の健康食レストランをリサーチすると良いでしょう。
家事や炊事を全て一人でこなしながら仕事もこなさなくてはいけない一人暮らしのビジネスパーソンにとって、食事への気遣いはどうしても後回しになりがちですが、ちょっとした工夫次第で、太らない食生活を習慣化できるようになります。まずは、上記3つのいずれかから始めてはいかがでしょうか?