・ベベローネ
ベベローネ
レモンのグラニテと炭酸水による「お口直し」。これは自分でグラスに炭酸水を注ぐのですが、そのプレゼンテーションがとても面白い演出になっています。どんな演出か? はネタバレになりますので、ここでは伏せさせてもらいますが、サプライズが好きな女子なれば愉しまれることでしょう(私はオトコですが愉しめました)。
・グラミーニャ
グラミーニャ
カジキ鮪のラグー(ペッパーベースのソース)の手打ちパスタに、上からローストしたアーモンドを乗せた一皿。ラグー系の料理は濃い味が多いと思いますが、このラグーは控えめなテイストになっており、カジキ鮪の素材感がしっかりと感じられて良いですね。ガラスの器も夏にはピッタリの演出でした。
・トルテッリ
トルテッリ
二皿目のパスタ料理は乳飲み仔羊を詰めたトルテッリ。ミント、ペコリーノチーズ、ヘーゼルナッツを添えてあるのですが、特にミントとの相性が特筆物。ここまでミントと合う料理は久しぶりに出会えました。ソースはデザートワイン(モスカート)を付与した生クリームバターで、これまた見事な相性っぷり。ブラボー!
・和牛
「和牛」と名付けられた「ペポーゾ」の再構築料理。
肉料理は地産地消と言うことで「神戸ビーフ」を使ったトスカーナの伝統料理「ペポーゾ」の再構築バージョン。「ペポーゾ」とは、「胡椒(イタリア語ではpepe(ペーペ)」を使った牛の赤ワイン煮込みのことで、この「ペポーゾ」を弓削シェフならではの料理哲学を詰め込み、「クイントカント」のスペシャリテとして新たに生み出されました。
ソースは2種類が添えられて、一つは皿に円を描くように描かれたソースは炭と牛肉のエキスを混ぜたもの、そしてもう一つは肉の横に配置されたとろ~り濃厚な(肉を赤ワインで煮た)ソース。この2種類のソースを肉に絡めて一緒に口に運ぶと、赤ワインソースの旨味爆弾と表現したくなるような旨味と風味が、炭&胡椒のスパイシーさを纏った肉の魅力を一層高めながら、全く新しいテイストの「ペポーゾ」として完成されていくのです。
・アンコーラピアット 「トマトソースパスタ」
・マリアージュ
マリアージュ
皿がテーブルに運ばれてきた瞬間に思わず「ベリッシモ!」と叫んでしまった一皿。もう本当に美しいですし、まるで「お花畑」のよう。もちろん見た目の凝ったデザインだけではなく、味わいそのものも素晴らしく、「マリアージュ」と名付けられているだけあり、高級アールグレイ、フランボワーズ、ハイビスカス、それら全てが口の中で踊るように美味しい一体感を生み出すのです。
・チョコラート
・p.p 「アーリア ディ ノッチョーラ」
・エスプレッソ ハーブティ 紅茶
大阪発の次世代イタリアン
ハーブティ
キタやミナミの喧噪から離れた堂島川の畔の歴史的建築物の中という理想のロケーションを手に入れた「QUINTOCANTO」。5番目の角を曲がって突き進む若きシェフには、「日本一のリストランテ」を目指して、関西ならではの食材を駆使した「創造と驚嘆」の16皿の宵を期待したいですね。
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・店名: QUINTOCANTO
・所在地:大阪市北区中之島3-6-32 ダイビル本館1F
・アクセス:京阪電鉄「渡辺橋駅」直結徒歩約1分
・地図:
Yahoo!地図
・TEL:06-6479-1811
・営業時間:12:00~13:00(LO)、18:00~20:00(LO)
・定休日:日曜日、第1・3月曜日