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「なので~」こんなつなぎ言葉を使っていませんか?

「~。なので~」と話をつなげていく例をよく耳にします。意味は通じても、文章言葉や改まった場では向かない言い方です。つい使ってしまいがちな「なので」も、ときには言い換えることで違和感がなくなります。今回は、この間違いやすい「なので」について解説していきます。

井上 明美

執筆者:井上 明美

手紙の書き方ガイド

「なので~」こんなつなぎ言葉を使っていませんか?

次の話とつなげる場合に、近ごろよく聞く「なので~」も文章言葉や改まった場面には不向きな言葉です。

次の話とつなげる場合に、近ごろよく聞く「なので~」も文章言葉や改まった場面には不向きな言葉です。

「『参る』は、謙譲語です。なので、『明日は何時ごろ参られますか?』と相手の行為に使うのは誤りです」のように、最近、「なので」と話をつなげる言い方をよく耳にするようになりました。

これは、話し言葉だけかと思っていましたが、近ごろ先の例文のように書き言葉(文章言葉)でも目にすることがあります。

書き言葉であっても、あえてやわらかく話し言葉調に聞き手に伝えたいというのならば別ですが、通常は書き言葉としての「~なので」は調和がとれないものです。また、話し言葉であっても、「なので」は本来は、接続詞として話の間に入れて次の話とつなげるものです。ですから、以下のようにひとつの話が終わったあとで、「なので」を文頭にもってきてつなげるのはやはりおかしいものです。

A「明日は朝早い。なので、夜は早めに休みました」
B「来週は出張の予定があるんですが、まだ日にちがはっきりしません。
なので、予定が立てにくいんです」

では、このA、Bの「なので」を言い換えるとしたら、どのような言葉が適切でしょうか?

【解答例】
A「明日は朝早いので、夜は早めに休みました」
B「来週は出張の予定があるんですが、まだ日にちがはっきりしません。
だから、予定が立てにくいんです」

BもAと同じように一文にして、B「来週は出張の予定があるんです。でも、まだ日にちがはっきりしませんので、予定が立てにくいんです」、または「来週は出張の予定があるんです。でも、まだ日にちがはっきりしないものだから、予定が立てにくいんです」という言い方もできます。また、一文につなげないのであれば、「そんなわけで」「その関係で」「ですから」「そのため」「よって」などの言葉も意味としてはあてはまります。しかし、「そのため」「よって」などは、書き言葉という印象が強く、特にこの例文の前後の言葉とは調和がとれません。

また、「なので」が使われる背景には次のようなことも関係しているように思われます。
「準備の都合がありますので、恐れ入りますが5日までにご返事をお願い申し上げます」
「準備の都合がありますから、恐れ入りますが5日までにご返事をお願い申し上げます」

「ので」と「から」では、「から」は少々自分の考えによるものという部分が多いように感じられます。一方、「ので」は、自分だけの考えや都合というよりもやや第三者的な立場も加わり、語感がやわらぐ印象を受けます。

そのような点から、「ですから」よりも「なので」が好んで用いられているのではないかと感じます。しかし、いくら言葉の感じがやわらかくなる効果はあっても、改まった場面や書き言葉に「なので」は不向きです。また、「なので」は、その言葉のみで用いる接続詞ではありませんから、文の頭にもってきて、「……。なので……」と始めるのは不自然なものです。改まった場面や書き言葉では、「ですから」などに使い分ける工夫も必要でしょう。

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