暑さの大きな原因は照り返しの熱!28度でも涼しい部屋はある
28度で暑いと感じたら、室温以外の部分を要チェック。照り返し熱を防げば、28度の部屋でも涼しいものなのです。
この照り返し熱が一気に体感温度を上げるので、同じ28度でも照り返し熱がある部屋はすごく暑く、無い部屋は意外と涼しいものなのです。
照り返し熱を溜めこむ物は、直射日光が当たる床、壁、天井、家具、窓ガラス、窓枠、ベランダの床・手すり、カーテン・ブラインドなどの他にも、外壁や屋根も強い太陽光で熱を蓄え、室内にいる人の体感温度を跳ね上げます。
夏の暑さ対策は窓の外側を覆う!日除けプチリフォームが効果的
窓に掛けるだけで夏の暑さ対策になる。和紙調の落ち着いた風合いで設置も簡単、どんなインテリアにも合う(クールブラインド/All About スタイルストア)
そこで窓まわりの物が熱を蓄えないよう、窓の外側に日差しをカットする工夫をしましょう。スクリーンタイプの日除けを取り付けるプチリフォームなら、手軽に照り返し熱を防いで部屋が涼しくなります。
オーニングを取り付ければウッドデッキやベランダごとしっかり日陰にできて涼しくなる(オーニング/TOSO)
ベランダやウッドデッキが日陰になるようオーニングを取り付ける、植物プランターを敷き詰める、手すりにツル性の植物を絡ませるなどして対策しておきましょう。
屋根や外壁は遮熱塗料を塗っておくと、温度の上昇を抑えてくれるので、室内が涼しくなります。
2階を涼しくする屋根断熱のリフォーム方法や、室温28度でも涼しい部屋にする極意は下記でご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■断熱リフォームで手軽に省エネ&快適
■室温28度でも涼しい家になる!節電リフォーム術
外が終わったら、窓ガラスに遮熱フィルムと遮熱カーテンで対策
窓の外側の対策が終わったら、次は窓ガラス面に遮熱フィルムを貼り、最後に窓の内側に遮熱カーテンを下げましょう。ただ遮熱カーテンを下げておくだけでは、そのカーテン自体が熱を蓄えて、照り返し熱の発生源になってしまうので、窓の外側の対策と一緒にやりましょう。特殊な金属酸化物を封入したポリエステル繊維を使用し、遮熱効果があるカーテン。UVカット効果もある(遮熱カーテン涼しや/リリカラ)
また夏は紫外線量も増える季節です。紫外線はお肌だけでなく家具や床にも日焼けや劣化を引き起こしますので、UVカット効果がある遮熱フィルムやカーテンを選び、シッカリ対策しておきましょう。
夏は汗をかく季節、涼しく過ごすには肌触りも重要
夏服と冬服では使われる素材が違います。それは家の中も同じこと。夏は汗をかく季節ですから、肌が触れる部分にはサラリとした肌触りのいい素材を使いましょう。特に椅子の座面は、汗ばんだ素肌に直接触れるので、綿や麻などのカバーを掛けるだけで、夏が気持ちよくすごせます。モダンリビングを演出するフロア畳。素材は国産のい草100%。足の裏に伝わる心地よい感触はと素朴な自然の肌触りが魅力(TATAMIST/All About スタイルストア)
床にも夏の装いをしましょう。フローリングがペタつくとどうしても暑苦しく感じます。い草や籐のマットを敷いておけば、足元からサラリと爽やかに過ごせるようになります。置き敷きタイプの畳は涼やかな日本の夏を感じさせてくれて、ちょっと夕涼みのゴロ寝をしたい時にもいいですよ。
畳の弱点になりがちなダニやカビの心配が少なくメンテナンスがラクな和紙畳、手軽な置き畳を使うプチリフォームは、下記に詳しくご紹介していますのであわせてご覧下さい。
■和紙畳・置き畳の簡単リフォームでサラッと快適
無理をせず、まずは窓まわりをシッカリ対策+夏アイテムで涼しげに
熟練の職人が手作業で仕上げる錫製の蚊遣り香炉。錫独特のやわらかな質感が魅力。(能作/錫の蚊遣り/All About スタイルストア)
また窓まわりにスダレ+遮熱カーテンをWで掛けるプチ模様替えもオススメ。木や竹、籐などの自然素材+白い布を組み合わせると、アジアンリゾート風の涼しげなインテリアが作れます。
節電の夏ですが、室内での熱中症も増えています。無理はせず、窓まわりはしっかり日除け、そして涼やかな癒し効果がある夏アイテムを取り入れて暑い夏を乗り切りましょう。
リフォームで暑さ対策をして、夏に涼しい家にする方法、2Fを涼しくする方法、エアコンの効きをよくする方法は下記で詳しくご紹介していますので、あわせてご覧下さい。
■暑さ対策!夏を涼しくするリフォーム
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