社会人から理学療法士を目指す方に
社会人から目指す時に考えなければならないこととは?
理学療法士を目指す方には、社会人経験を経て、養成校に入学される方もいらっしゃいます。私自身、社会人経験を経て養成校に入学し、現在に至るわけですが、経験上、学生生活には社会人出身としてのプラス面、マイナス面が存在します。
人生の大きな選択肢として、重要な事ですので、自身の目標や理学療法士になりたい気持ちを明確にして頂くために、少しシビアな内容もご紹介していきます。
なぜ、理学療法士になりたいのでしょうか?
これがすべての軸になります。よく聞く志望動機として、「人の役に立ちたかった」「社会に貢献したかった」というのを耳にします。しかし、仕事は根本的に需要と供給で成り立っており、すべての仕事は法律に反していない限り、人の役に立ち、社会に貢献しているといえます。加えて、作業療法士や言語聴覚士といった他のリハビリテーション関連職ではない理由は何でしょうか? あえて理学療法士を選択した理由はなぜなのか? 養成校の面接試験でもよく聞かれる内容ですので、しっかり考える必要があります。入学前に考えておきたい事
今働いている仕事を辞めると、当然、今までの安定収入はなくなります。また、学費を捻出するために貯金を使うことや奨学金を借りる必要も出てきます。これらの経済的損失は、1年間ではなく、3~4年の間続きます。学費+労働収入の損失。これは人生設計する上でとても大きな事です。だからこそ、前述したように、なぜ理学療法士になりたいのかを明確にしなければなりません。養成校に入ってから「やっぱり違う」と言うのは簡単ですが、金銭的損失と時間的損失は大きいです。
きっかけはなんでもよいとは思いますが
理学療法士の仕事に魅力を感じてほしい
しかし、「医療職種だから就職に困らない」「国家資格だから安心」ということは決してありません。年々増える理学療法士の数。昇給の見込みが少なく、高給とは言えない給与水準。もし、「資格や将来性で安心を得たい」という理由のみであれば、後々のためにも理学療法士の仕事や今後の展望について調べ、再考される事をおすすめします。これは、理学療法士の年収と給料(1) および、理学療法士の養成校卒業後の就職についてでもご紹介しておりますので、是非、参考にしてみてください。続きの養成校入学後から、就職に関しては次回の社会人から理学療法士をめざす上で大切な事(2)でご紹介します。