ファミリーカーとしても使えるSUVがおいしくなった
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は日産エクストレイル(現行)をご紹介したいと思います。搭載されたエンジンは2Lと2.5L。いずれもCVTと組み合わされるほか、2L車には6MT車も用意されました。2008年9月には2Lディーゼルターボ搭載車も登場。トルクフルな走りが楽しめます
関東では鬱陶しい梅雨空が続く昨今ですが、間違いなく容赦ない陽射しが照りつける夏空がもうすぐそこまで来ています。濡れてもへっちゃらなシートなどアウトドアに強いエクストレイルがピッタリな季節は、もう間もなくです。
一方でこの2代目となるエクストレイルは、普通の一般道、つまり普段使いにも十分考慮されて開発されたSUVです。長距離ドライブだってなんなくこなせますから、例えば夏休みに帰省して、故郷の海へ遊びに行く、なんて使い方もできます。
先代は新型車ということもあって主に若者をメインターゲットにしたのですが、この2代目ではオンロードでの快適性を上げるなどして、ファミリー層にも狙いを広げています。確かに若者ばかりが海や山へ行くわけではないですからね。
急勾配を下る際に便利なヒルディセントコントロールや、ヒルスタートシステム、横滑り防止のVDCなども用意されました。ボディには引っかきキズが自然に復元するスクラッチシールドも採用されています
自慢の4WDシステムであるオールモード4×4も、オールモード4×4iへと進化。ただ「i」が付いただけではありません。
走行状況に応じて前後輪のトルク配分を100対0から50対50の範囲で自動的に切り替えてくれる機能に加え、ステアリングの操舵量や車の旋回情報などからドライバーが思い描くコーナリングを予測。自動的にきめ細かいトルク配分を行ってくれるのです。
このため滑りやすい路面でも自然で滑らかなコーナリングを楽しめるようになりました。より安全に、楽しくドライブができるというわけです。また後述しますが、乗り心地も非常に滑らかになりました。
デビューは2007年8月。新車時価格は215万2500円~237万3000円(デビュー時)でしたが、約6年が経過して中古車がおいしくなってきました。
原稿執筆時点で見ると、修復歴なしの最安値は2007年式/5.1万kmの20Sの75.9万円(新車時価格215万2500円)。総額でも96.8万円と100万円を切っています。
その中身を考えると、やはりこの価格はおいしい。エクストレイルの魅力を次ページ以降でさらに詳しく見ていきましょう。