産後は孤独を感じる?赤ちゃんがいて幸せなはずなのに、なぜ?

赤ちゃんは可愛いのに、なぜか感じる「産後の孤独」

一人でがんばる毎日は何だか孤独……、どうしたら?


出産後の女性に新生活について聞いてみると、「幸せ」「赤ちゃんがかわいい」などの感想と並んで、「辛い」「大変」「孤独」といった言葉がよく挙げられます。育児を楽しめないなんて母親失格?と悩むことや、社会から取り残されたような孤独感を感じてしまうことは、珍しいことではないようです。

夫の帰りが遅い中、泣きやまない赤ちゃんを一人であやしているとき。仕事に趣味に、と変わらない毎日をエンジョイしているように見える周囲の様子に触れたとき。私自身、なんだか寂しさを感じた覚えがあります。毎日がんばっている母親だからこそ、時にこんな気持ちを抱えることがあるのもまた事実。今回は、そんな産後の孤独感について取り上げます。

 

産後に孤独と寂しさを感じる原因の多くは一人きり育児?

「今日は一人でゆっくり」「今日は友人と外へ」など、出産前までの日々はある程度、自分でコントロールできたもの。それが出産後は、「立ち上がった途端に赤ちゃんが泣いて、トイレすらゆっくり行けない」「片手で抱っこしながら、かきこむように昨日と同じ食事」など、「寝る・食べる・動く・話す」といった生活の基礎にあたる部分すらままならない、24時間母親営業中!の状態になります。

始終一人きりで抱っこ、が続くと、「泣いても聞こえないフリをしたい」「抱っこしても変わらない。置きっぱなしでいたい」などの声も。でも、結局その状態も心苦しくなり、ヘロヘロ状態で再び抱っこ。

家族や近所のおばさんなど誰かしら「抱き手」がいた昔とは違い、一人きりで生後間もない赤ちゃんを育てる方も増えています。さらに最近は働く女性も増え、「つい先日まで夫婦平等だったのに、なぜ私だけ180度違う生活に」「今は稼げていない私が、育児も家事も一人でがんばらなければ」という気持ちを持つ場合も少なくないようです。

自分の気持ちが通じないとき、人は孤独を感じるとか。赤ちゃんには確かに必要とされているけれど、このモヤモヤした気持ちを伝える相手ではない……。物理的に一人ではなくても、気持ちを分かち合える相手がいないと、一人きりで乗り切っているような気分を感じるのは、当然のことかもしれません。
 

産後の孤独感への対処法1: 「自分から、人と関わる」

育児のスタート期でもある産後こそ、積極的に人と関わろう!

育児のスタート期でもある産後こそ、積極的に人と関わろう!


誰かと一緒にいれば大丈夫、というわけではありませんが、一人でいると余計に増すのが孤独感。育児のスタート期でもある産後は、家族や友人、第三者などとコミュニケーションをとって関わる機会を、特に意識して自分から持つ努力をしてみましょう。

ほんの一例ですが、私の知人で、「出産祝いはいらない。抱っこ要員になって!」と連絡をくれた方がいました。もちろん喜んで駆けつけましたが……あれ?産後の心身ではあれだけ大変だったはずの抱っこも、自分が元気な状態だと一日中でも苦にならない。むしろ、サポートする側も幸せな気持ちになれたりするのです。「あの人に頼むと迷惑かな」「忙しいかも」と決めつける前に、また、「私が母親だから」「なんとか一人で耐え忍ぼう」と抱え込む前に、ぜひ誰かを頼ってみてください。

「夫は忙しいからと一人で無理した結果、体調を壊した。そうしたら夫が早く帰宅するようになり、調整する余地があったと知った」といった体験談も。多忙な男性が多いのも事実ですが、母親側も積極的に状況や気持ちを伝えることで、少しでも歩み寄れる部分もあるかもしれません。

また、これは出産直後というよりもう少し先の話ですが、「気の合う人が見つかるまで、赤ちゃんと外の場へ」といった方も。「ママ友」は無理に作るものではないですが、やみくもにインターネットに頼るより、リアルに人と会う中で、ぐんと子育てが楽しくなったというパターンは多いようです。オンライン上のやり取りも、一種の人との関わり。うまく利用しつつ、どんな手段であれ、「孤独だな」と思ったときに、「助けて!」「手を貸して!」と自ら声をあげることが意識できると良いですね。

身近に頼れる人はいない!という場合も、政府が設立の構想を打ち出した産後ケア施設や、訪問型の支援などは近くに存在しませんか。「見知らぬ人に頼るのは、ちょっと……」と思うかもしれませんが、アメリカでは「この時期に支えてくれる存在がいることで、母親は子への愛情を深め、産後うつも減る」との報告も。産後うつや児童虐待の深刻化も叫ばれる中、健全な産後の環境を整えることは、赤ちゃんのためにも大事な投資かもしれません。

 

産後の孤独感への対処法2: 「先を知り、今を楽しむ」

「先」を知ることが、「今」を楽しむことにつながります

「先」を知ることが、「今」を楽しむことにつながります


「この子を下に置ける日は一体いつ?」など先が見えないと、漠然とした孤独感も感じがち。私自身、出産前に仕事を辞めたため、「授乳とオムツ替えと抱っこの日々が続くのかなあ?」なんて、社会からの孤立を感じていたように思います。女性の半数以上が出産前後に退職し、「続けたいものの難しい」という理由も多い中、産後や育児だけでなく、自分自身の今後が見えないことに不安や焦りを感じ、孤独感につながっている、という方も多いのではないでしょうか。

子どもの成長についても、「首が据わらない」「ハイハイが遅い」「うちの子だけ歩けない・話せない」など、多くの母親たちは、「今」より「先」へと目を向けがち。でも、赤ちゃんの立場になって考えたとき、母親が常に将来のこと(我が子の成長や、自分のキャリアについて)を悩み今を見てくれないのは、なんだか寂しい気がします。

育児の先輩などの声に触れ、「こんなふうに成長していくのね!」「母親でありながら、そんなふうに人生を歩めるのか」など、今ってどんな状態?今後どうなる?と現在と未来を知ることは、ただ案じるのではなく、前向きに考えていく上での大切な足がかりになります。人生のうち、「産後(新生児~乳児期)」という限られた期間を、どんな時間にしていくか。「短期間だから耐える」「早く大きくなって!」と、赤ちゃんの前で鬱々と過ごす前に、どうすれば少しでも豊かになるか、ぜひ考えてみてください。

 

産後は孤独を感じても弱音を吐いていい!あるがままの自分で大丈夫!

妊娠中の方などがこうした情報に触れると、「え、子育てってそんなに大変で孤独なの……」と驚いてしまうかもしれませんね。産後や育児は綺麗事ばかりではありません。でも同時に、「遠慮せず人を頼る」「今や先を知る」など、ちょっとしたコツを知ることで、我が子とのひと時は、何にも代えがたい、かけがえないものになるのもまた事実です。

もちろん、「母親なのに」「赤ちゃんの前で泣いてしまった」と自分を責めたり、あるべき論にとらわれたら、余計に大変。子どもと100%では向き合えないとき、自分の疲れやイライラを理不尽にぶつけてしまうとき、人間なのでいろいろな状態があるのは当たり前です。また、過度に孤独感がつのって人生を悲観してしまうという場合は、産後うつの可能性なども疑いましょう。

孤独を感じてもいい。弱音を口にしてもいい。今の状態を知り、あるがままの自分なりの方法で良いのだと肩の力を抜き、そして、人の手をかりながら。我が子と共に過ごしていくこの先の長い生活、親子共に笑顔で過ごせる日が増えるといいですね!

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