豊富なソフトが付属
付属するソフトウェア類は、定番のMicrosoft Office Home and Business 2013(Word、Excel、Outlook、PowerPoint、OneNote)のほか、ハガキ作成ソフト「筆ぐるめ」、各種電子辞書、セキュリティ対策ソフトなど。家庭における使用なら、追加でソフトを購入する必要はほぼないだろう。なお、Windows 8に標準搭載されているメールソフトは、一般のプロバイダが利用している「POP3」に対応していない。多くのユーザーは「Outlook 2013」を利用することになるが、国内メーカーには他の選択肢を用意してもらいたいところだ。
テレビ機能では、地上/BS/CSの3波チューナーを各3基搭載。うち1つはOSの起動なしに視聴するための「クイックテレビ」(1.5秒でテレビが起動)専用なので、番組録画はダブルとなる。従来同様、最大で15倍、4000時間あまりの番組録画が可能だ(地デジ放送画質のままで約380時間)。HDDレコーダーとしても十分な性能を持っているといえるだろう。リモコンは小ぶりで持ちやすいが、チャンネルボタンの間がやや狭く、押し間違えやすいかもしれない。
My Cloudがさらに機能強化
富士通独自のクラウドサービスである「My Cloud」も、いっそうの機能強化が図られた。目玉は、外出先からFH78/LDに録画した番組を見られるようになったこと。スマートフォン(高機能携帯電話)を使い、外出先から録画予約を行うことも可能になった。本来の機能である、家庭内、スマートフォン(高機能携帯電話)、クラウド上にある写真・ビデオ・音楽などのコンテンツをまとめて管理する機能もアップ。パソコン外からの写真閲覧がPINコード入力による確認で簡単にできるようになったほか、デジカメ写真の入ったSDメモリーカードをパソコンに接続するだけでMyCloudに写真が自動的に取り込まれ、日付や位置情報による整理までしてくれる。
このほかFH78/LDは、ユーザーの視線を関知し、Webブラウザのスクロールやチャームの呼び出しなどを行える「視線アシスト」機能も備えている。
FH78/LDの価格は24万円台前半で、23万円台で販売されている店もある。下位機種のFH77/JDは前モデルの継続販売だ。価格差は約7~8万円と大きいが、CPUの世代が違うなど性能面の違いが多いため、選ぶなら断然FH78/LDだろう。
富士通のダイレクトショップ「WebMart」でも購入でき、18万円台のベースモデルからカスタマイズが可能だ。カスタマイズに慣れたユーザーはここで購入するとよいだろうが、不安なユーザーは店頭で確認して購入することをお勧めしたい。
【関連サイト】
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