食べながら痩せる! ダイエットの味方になる栄養素って?
ダイエットというと、「食べない=痩せる」という方程式が当たり前のようにすっかり定着していますが、健康志向が高まり、美容と健康の両方を叶えたいという世の中の流れに従い、「食べて痩せる」という考え方も主流になってきました。そもそも体は食べたものから全て作られていて、食べたものが太る・痩せるを左右するのですから、食べる物の選択はとても重要です。痩せる栄養素や機能性成分の理解があれば、それはダイエットの強い味方となって減量を積極的にサポートしてくれます。ビタミンB群
ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビオチン、パントテン酸などの総称です。ビタミンB群は、糖質や脂質がエネルギーとして消費されるのをサポートする働きがありダイエットをサポートしてくれます。いつも、食事がパンだけ、麺類だけという炭水化物に偏った食事をしている人は、その代謝にビタミンB群を必要としているので、積極的に意識して摂るようにしましょう。レバー、豚肉、うなぎ、焼き海苔、干ししいたけ、納豆などに多く含まれています。また、精製されていない玄米や胚芽米は胚芽の部分にビタミンB1が多く含まれています。おかずからビタミンB群を摂取するのが面倒だ、という人はまずはご飯を玄米に変えることから始めるのも良いでしょう。
なお、糖質と脂質の代謝に特に関わっているビタミンB1とビタミンB2は、体内で不足すると、疲れやすくなったりイライラしやすくなったり、にきび、肌荒れ、口内炎、眼精疲労などの症状が現れます。これらの症状がある人は慢性的にビタミンB群が不足している可能性があります。
ポリフェノール
運動前にポリフェノールを摂取するのはオススメ!
ポリフェノールを含むコーヒーやお茶には脂肪を分解する働きがあり、それにより「運動前にコーヒーを飲むと痩せる」と一時期話題になりました。ただし脂肪は、分解後、燃焼されなければ体重減少には至らないので、ただ飲むだけではなく、飲んで脂肪を分解した後に運動をして脂肪燃焼を促す必要があります。運動前に限らず、出勤前・通学前、あるいは帰宅前など歩く前にお茶やコーヒーを飲むのも良いでしょう。
フコキサンチン
海藻はダイエットや美容に最適な食材!
昆布、ワカメ、アラメ、ひじきなどの藻類に多く含まれていますが、乾燥させると含有量が減ってしまうので、生もしくはサプリメントから摂取するのも良いでしょう。
ギムネマ酸
体内への糖質の吸収を抑制する成分で、血糖値の上昇を抑えます。パンやご飯、麺類などの糖質を一度に大量に摂取すると血糖値が急激に上がり、血液中に増えた糖質が脂肪細胞に運ばれることで体脂肪として蓄積されるので、糖質の吸収を抑制するギムネマ酸はダイエット効果に強い成分です。糖尿病の予防にもなるので、健康のために摂取している人もいます。つる性の植物から作られるお茶(ギムネマ茶)に含まれていますが、サプリメントもあります。スイーツの食べ放題に行ったときや、炭水化物中心の食事の時に一緒に摂取すると良いでしょう。ダイエットに良いと言われる栄養素や機能性成分をいくつかご紹介しましたが、どれか1つのみに頼るのではなく、毎日毎食いろんなものを食べていれば、体内の栄養バランスが整って脂肪燃焼がスムーズになります。本来、栄養素はお互いに助け合って体に作用しているので、あらゆる栄養素をまんべんなく摂取することがダイエット成功のポイントです。その中で、上記に挙げた食品が不足しないよう、自分のライフスタイルに合わせて上手に生活の中に取り入れてはいかがでしょうか。