家計簿をつけなくても貯金はできるの?
【記事のインデックス】
家計簿をつけなくても貯金はできるの?……1Pめ
家計簿をつけなくても貯まる夫婦の共通点……2Pめ
それでも、家計簿は必要か?……2Pめ
うまく行っている家計の落とし穴……2Pめ
家計簿をつけなくても貯金はできるの?
家計管理のキホンは、家計全体で収入と支出を管理しながら、貯金目標を達成することです。収入と支出を管理するためには、家計簿をつけることが不可欠であると、一般的に考えられています。ガイド平野も、基本的には家計簿をつけることをオススメしています。ところが実際に、ファイナンシャルプランナー(FP)として、いろいろな家計を拝見していると、家計簿をつけていなくても、しっかり貯金をしている人もいます。
■結婚20年目の片働き世帯の家計:長年の家計管理のルールを徹底
田中さん(仮名)は、夫婦・子ども1人の片働き3人家族です。夫の給料は、毎月決まった金額の生活費を家計用の口座に振り込み、住宅ローンを返済した後の残りを全て貯金しています。子どもの教育費や旅行などの家族のイベントは、あらかじめ年間の金額を見積もっておき、毎月の貯金とボーナスの一部から充当しますが、少なくともボーナスの半分は貯蓄に回すと決めています。
結婚してから数年は、しっかり家計簿をつけていたそうですが、しばらく家計簿をつけていると、食費や水道光熱費、日用雑貨などの基本生活費は、あまり金額の変化が見られないことがわかりました。住宅購入を機に、上に挙げた家計管理の方法を夫婦で相談して決め、現在に至っているとのことです。
子どもが小さい時期は、ボーナスの全額を貯金していましたが、教育費などにお金がかかるようになり、現在はボーナスの半分を貯金しています。子どもが大学に進学した4年間は、貯金はできないけれども、卒業してからは、ボーナスの全額を貯金に回すようにしようと決めています。
■結婚10年目の共働き世帯の家計:価値観の共有で、メリハリのある消費スタイル
山田さん(仮名)は、結婚10年目の夫婦共働き・子どもなしの2人家族です。2人の収入はお互いに公開しつつ、基本生活費を分担する共通財布型の家計スタイルです。
結婚当時からの決めごととして、2人のビジネスキャリアを大切にする、そのためのスキルアップにかかる費用は惜しまない、普段の生活(衣・食・住)は、質素で構わない、ただし年に1回は豪華な旅行をしてしっかり息抜きをする、というスタイルをとっています。
平日は仕事で忙しいけれども、土日は家でのんびり過ごしたり、セミナーや講習会に参加したりして、スキルアップに励んでいます。スキルアップや年に1回の豪華な旅行に多少のお金はかけても、普段の生活は質素なため、2人でしっかり貯金ができています。
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