シドニーのランドマーク、オペラハウス

オペラハウス

シドニーのシンボルオペラハウス、世界遺産として登録されている

シドニーを訪れるほとんどの人がその姿を目にするであろう、オペラハウス。近年はユネスコの世界遺産にも登録され、シドニーのみならず、オーストラリアのシンボルとして知られています。

今回はオペラハウスへのアクセス方法とその歴史についてご紹介します。オペラハウス見学の前に少し知識をつけておけば、その楽しみも広がるはず!

オペラハウスのロケーション

オペラハウス

オペラハウスまではサーキュラキー駅から徒歩3分、その通りにはホテルやアパートの他レストランやショッピングセンターも立ち並ぶ

オペラハウスはシドニーシティの北部ロックス地区、シドニー湾のBennelong Point(ベネロング・ポイント)に立地しています。シドニーシティ中心部からオペラハウスまでは15~30分程度で歩いて行くことができます。電車を利用する場合の最寄り駅はCirular Quay(サーキュラーキー)駅。市内を走る無料バスを利用するのも便利で、CBD Free Shuttle 555と書かれたバスが市内を10分間隔で走っています。詳しくは別記事シドニー空港から市街地へのアクセスをご覧ください。 

オペラハウスの歴史と世界遺産登録

オペラハウス

オペラハウスの屋根には100万以上のタイルが使用され、壁面はガラス張りなので中から見る外の眺望も抜群

オペラハウスは1956年、当時のニューサウスウェールズ州首相が国立オペラ劇場のデザインを世界中から公募するコンペを開催したことでその歴史は始まりました。集まった200以上のデザインの中から選ばれたのは、当時無名だったデンマークの建築家ウッツォン氏のアーチ型の帆のようなものを描いたデザイン。

実はウッツォンのデザインはほぼ落選に決定していたものの、審査員の一人サーリネン氏がシドニーに遅れて到着後、落選の山からこのデザインを復活させ、最終選考に支持したという有名な話があります。当時、実際にウッツォンがコンペに応募したときのデザイン画はこちらで見ることができます。>>>オペラハウスのデザイン画

1958年には建築予定のベネロング・ポイントに建てられていた電車車庫が取り壊され、オペラハウスを建設するための土台工事が始まります。1959年に着工式が行われ、第一ステージが終了したのが予定より2年遅れの1963年。第2ステージはオペラハウスの外壁と屋根の建築ですが、オーストラリアの青い空に浮かぶ雲と青い海に浮かぶ帆をイメージし、その弧を描いた屋根の施行については日本の茶碗の球面から発想を得たといわれています。

オペラハウス

オペラハウスの屋根は白とクリームの2色使い、地上でいくつかのタイルを組み合わせて施行する方法がとられた

オペラハウスの屋根に実際に使用されたタイルはなんと100万枚以上! 遠くから見ると白一色に見える屋根のタイルも実は白とクリームの2色使い。これは白一色だとギラギラと反射してまぶしいため組み合わされたようです。近くでよく見るとその色の違いがわかりますよ。

その後、第3ステージに進むにあたり、すでに予算を大幅にオーバーしていたことやその間に行われた選挙で州政府の顔ぶれが変わってしまったことなどからウッツォンと新政府との関係がうまくいかず、1966年、ウッツォンは設計者を辞任し、オーストラリアを去りました。

紆余曲折があったものの、ウッツォンが去ったあともいくつかのデザイン変更を経て、1973年にようやくオペラハウスは完成、当初の完成予定より実に10年も遅れ、予算は14倍以上に及ぶこととなりました。

 

オペラハウス

シドニー湾に突き出たベネロングポイントの先端に建つオペラハウス

1999年にはウッツォンと和解し、オペラハウス建立30周年の2003年にはその設計の栄誉を称え、1年に1人の建築家に与えられるプリツカー賞が授与されました。残念ながら高齢のため、ウッツォン自身はオーストラリアに来ることができず、建築途中でオーストラリアを去った後は、オーストラリアに二度と足を運ぶことはありませんでした。

このプリツカー賞は日本人では有名な建築家安藤忠雄さんも1995年に受賞されている名誉ある賞です。

その1年後の2004年にはニューサウスウェールズ州首相が改築した210席のホールをウッツォンルームと新しく名付けてオープンし、2008年11月に90才で他界した後も彼の名はオペラハウスに引き継がれています。

2007年6月にはオペラハウスはオーストラリア国内17番目、ユネスコによる世界遺産にも登録されました。これはメルボルンにある王立展示館とカールトン庭園に次ぐ、オーストラリア2番目の文化遺産になっています。

そして、2013年の今年はオペラハウス建立40周年。10月にはデンマーク人建築家ウッツォンが設計したこの劇場の祝典にデンマーク王室の皇太子ご夫妻が出席される予定になっています。デンマーク王室のメアリー皇太子妃はオーストラリア出身でもあります。

オペラハウスで行われるイベント、Vivid Sydney

Vivid Sydney

毎年5月から6月にかけて行われる光と音の祭典Vivid Sydney、オペラハウスの屋根も鮮やかな映像が映し出される(c)Vivid Sydney

時期が限定されますが、毎年5月~6月にかけて開催される光と音の祭典Vivid Sydneyは是非オススメしたいイベントです。オペラハウスをメインにサーキュラーキー駅周辺を含め、夕方6時からライトアップされ、光をモチーフにいろいろなモニュメントが置かれます。

その中でもオペラハウスのライトアップはスケールも大きく、白い屋根全体をスクリーンにして映像を映し出します。毎年趣向を変え、違ったコンセプトの映像が見れますのでこの時期にシドニーを旅行される際には是非足を運んでみてください!

外観と一緒に記念写真を撮る人は大勢いますが、意外と知られていないのがオペラハウス館内を巡るツアー。このツアーでは普段見ることのできない場所や光景に出合えます。こちらは別記事シドニーオペラハウス館内ツアーをご覧ください!

【参考記事】オペラハウスのレストランとバー

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Opera House  
住所:Sydney Opera House Bennelong Point, Sydney NSW 2000
電話:+61-2-9250-7111
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
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