シドニーのランドマーク、オペラハウス
シドニーのシンボルオペラハウス、世界遺産として登録されている
今回はオペラハウスへのアクセス方法とその歴史についてご紹介します。オペラハウス見学の前に少し知識をつけておけば、その楽しみも広がるはず!
オペラハウスのロケーション
オペラハウスまではサーキュラキー駅から徒歩3分、その通りにはホテルやアパートの他レストランやショッピングセンターも立ち並ぶ
オペラハウスの歴史と世界遺産登録
オペラハウスの屋根には100万以上のタイルが使用され、壁面はガラス張りなので中から見る外の眺望も抜群
実はウッツォンのデザインはほぼ落選に決定していたものの、審査員の一人サーリネン氏がシドニーに遅れて到着後、落選の山からこのデザインを復活させ、最終選考に支持したという有名な話があります。当時、実際にウッツォンがコンペに応募したときのデザイン画はこちらで見ることができます。>>>オペラハウスのデザイン画
1958年には建築予定のベネロング・ポイントに建てられていた電車車庫が取り壊され、オペラハウスを建設するための土台工事が始まります。1959年に着工式が行われ、第一ステージが終了したのが予定より2年遅れの1963年。第2ステージはオペラハウスの外壁と屋根の建築ですが、オーストラリアの青い空に浮かぶ雲と青い海に浮かぶ帆をイメージし、その弧を描いた屋根の施行については日本の茶碗の球面から発想を得たといわれています。
オペラハウスの屋根は白とクリームの2色使い、地上でいくつかのタイルを組み合わせて施行する方法がとられた
その後、第3ステージに進むにあたり、すでに予算を大幅にオーバーしていたことやその間に行われた選挙で州政府の顔ぶれが変わってしまったことなどからウッツォンと新政府との関係がうまくいかず、1966年、ウッツォンは設計者を辞任し、オーストラリアを去りました。
紆余曲折があったものの、ウッツォンが去ったあともいくつかのデザイン変更を経て、1973年にようやくオペラハウスは完成、当初の完成予定より実に10年も遅れ、予算は14倍以上に及ぶこととなりました。
シドニー湾に突き出たベネロングポイントの先端に建つオペラハウス
このプリツカー賞は日本人では有名な建築家安藤忠雄さんも1995年に受賞されている名誉ある賞です。
その1年後の2004年にはニューサウスウェールズ州首相が改築した210席のホールをウッツォンルームと新しく名付けてオープンし、2008年11月に90才で他界した後も彼の名はオペラハウスに引き継がれています。
2007年6月にはオペラハウスはオーストラリア国内17番目、ユネスコによる世界遺産にも登録されました。これはメルボルンにある王立展示館とカールトン庭園に次ぐ、オーストラリア2番目の文化遺産になっています。
そして、2013年の今年はオペラハウス建立40周年。10月にはデンマーク人建築家ウッツォンが設計したこの劇場の祝典にデンマーク王室の皇太子ご夫妻が出席される予定になっています。デンマーク王室のメアリー皇太子妃はオーストラリア出身でもあります。
オペラハウスで行われるイベント、Vivid Sydney
毎年5月から6月にかけて行われる光と音の祭典Vivid Sydney、オペラハウスの屋根も鮮やかな映像が映し出される(c)Vivid Sydney
その中でもオペラハウスのライトアップはスケールも大きく、白い屋根全体をスクリーンにして映像を映し出します。毎年趣向を変え、違ったコンセプトの映像が見れますのでこの時期にシドニーを旅行される際には是非足を運んでみてください!
外観と一緒に記念写真を撮る人は大勢いますが、意外と知られていないのがオペラハウス館内を巡るツアー。このツアーでは普段見ることのできない場所や光景に出合えます。こちらは別記事シドニーオペラハウス館内ツアーをご覧ください!
【参考記事】オペラハウスのレストランとバー
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■Opera House
住所:Sydney Opera House Bennelong Point, Sydney NSW 2000
電話:+61-2-9250-7111