アイルランドカルチャーの中心地・テンプルバー
テンプルバーの夜はいつもにぎやか
ダブリンを北と南に分けるように流れているリフィリバーの南岸にあり、オコンネルブリッジから程近いダブリンの中心地ともいえる場所にある石畳のエリア「テンプルバー」。かつてはここには修道院が軒を連ねていたといわれていますが、ヘンリー8世の宗教改革を経て修道院はすべてなくなり、その後この地に住むことになったテンプル卿の名前にテンプルバーは由来しています。
アイルランド出身有名ミュージシャンが並ぶ壁
現在ではアイルランド料理から各国料理を出すおしゃれなレストランやパブがたくさんあります。またそれだけでなく、フィルムセンターやギャラリー、劇場をはじめ、音楽・芸術関連のお店も多く、ダブリンのアート系カルチャーを牽引するエリアとになっています。
マーケットやイベントも豊富
フードマーケットはテンプルバーの人気イベントのひとつ
毎週土曜日に開催される「テンプルバーフードマーケット」や、テンプルバースクエアで開催されるブックマーケットなどの定期イベントに加え、季節ごとに野外で行われるイベントも多数。そのほか、アイルランドの伝統音楽とカルチャーにスポットを当てた「Temple Bar TradFest」をはじめとするアニューアルイベントも見逃せません。
どのパブに行くか迷ったらまずここへ
比較的大きいパブが多いテンプルバー
テンプルバーはとにかくパブがたくさん。中にはアイリッシュミュージックの生演奏が聞けるところもあります。パブに行きたいけれどどこに行けばいいのかわからないという場合は、まずはテンプルバーエリアをおすすめします。歩いているだけでパブの建物が目に飛び込んでくるので、探す必要はなし。気になるお店に入ってみましょう。
「Oliver St, John Gogarty's」
日曜から木曜の週5日22時から毎晩アイリッシュミュージックが聞けて、お酒だけでなく 家庭的なアイルランドの味覚が味わえることでも有名なのが「Oliver St, John Gogarty's」。そのほか自社で醸造しているビールのラインナップが豊富な「The Porter House」も人気です。 こちらは吹き抜け部分にミュージシャンの演奏スペースがあり、毎晩生バンドの演奏が聞けます。大きいパブなのですが、いつも込み合っていてたくさんの人で盛り上がっているので、こじんまりしたパブとはまた別の魅力がありま す。ただし、 こちらは自家醸造のスタウトがあるので、ギネスを置いて
「Porter House」の吹き抜けにある演奏スペース
いません。ダブリン広しといえども、ギネスを置いていないのはここくらいではないでしょうか。まずはギネスが飲みたいという方は、別のパブで飲んでからこちらにきてもいいですね。
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■Oliver St, John Gogarty's
住所:58 Fleet Street, Dublin 2
TEL:+353 1 6711822
営業時間:月~土曜10:30~翌2:30、日曜12:00~翌1:30
■The Porter House
住所:16-18 Parliament Street, Dublin 2
TEL:+353 1 6798847
営業時間:月~木曜10:30~23:30、金・土曜10:30~翌0:30、日曜12:00~23:00
テンプルバーがいっそう盛り上がる日とは
サッカーのナショナルマッチが行われた日のテンプルバー
パブが多くあり人が集まるエリアなので毎晩比較的にぎやかなエリアですが、特ににぎやかなのは、金曜土曜の夜とサッカーなどのスポーツ国別対抗戦が行われる日。大型のテレビで観戦できる大きなパブには人であふれかえり、ただでさえにぎやかなテンプルバーがいつもの何倍も盛り上がります。
こちらは普段のパブの姿
アイルランドの守護聖人セントパトリックを讃える日「セントパトリックデー(3月17日)」も忘れてはいけません。パレードが終わるやいなや午後もはやめの時間からみんな飲み始めます。郷に入ったら郷に従えでこんな日は一緒になって飲んで盛り上がるしかないでしょう。