コンパクトでかわいらしい街・ゴールウェイ
曇りのち雨のような典型的なアイリッシュウェザーにもカラフルな街が映える
アイルランドで首都のダブリンに次いで訪れる人が多い街ゴールウェイ。近年は西アイルランドの中心都市として栄えているゴールウェイですが、街のサイズはダブリン以上にコンパクトで、1泊2日でも街自体を満喫できます。中世の雰囲気を残しつつもカラフルに彩られたかわいらしい町並みにファンになる人も多く、またアートフェスティバルやオイスターフェスティバルをはじめ、年間を通して注目のイベントも多数開催されるので、時間に余裕があればもう少しゆっくりステイしてもいいかもしれません。
現在は銀行として使われるリンチズキャッスル
ゴールウェイは、13世紀のノルマン人の入植を機に都市として発展。その後これらの入植者の中から力のある商人が権力を握っていったといわれています。その中でもリンチ家は特に有名で、かつてリンチ家の人々が居住していたお城は今でも街の中心地ウィリアムストリートにあり、現在はAIB銀行として使われています。
クロムウェルのアイルランド侵攻で大きなダメージを受けたゴールウェイの街ですが、同時代の建物も街の中には点々と残っており、カラフルな町並みのアクセントになっています。
かつてスペインとの貿易もさかんに行われていたゴールウェイ。街を流れるコリブ川沿いにあるスペイン 門をはじめ、その頃の名残も街の中に見ることができます。
雰囲気のある校舎のゴールウェイ大学
ゴールウェイは学生の多い街としても有名で、街の中心地からほど近いところには、アイルランド研究と美しい校舎で有名なゴールウェイ大学があります。街でも学生さんの姿を多くみかけるのですが、カラフルな建物が並ぶ町並みに加え、ゴールウェイの印象がどこか活気がありヴィヴィッドな感じがするのは若い人が多いからからというのもあるかもしれないですね。
周辺の観光名所への拠点にも
モハーの断崖にある塔は、かつての領主オブライアンが建てた
ゴールウェイの近くには、厳しい自然の創り出した美しくも不思議な景色が見られるアイルランド内でも人気の観光地が点在します。アラン諸島やバレン高原、モハーの断崖などはその代表例。年間を通して多くの人がこれらの観光名所への拠点としてゴールウェイを訪れます。また、緑の美しいコネマラ北部へのアクセスもバスツアーなどで簡単にできます。
街のインフォメーションセンターには、上記の観光地を含むツアーの情報が揃っています。現地で簡単に申し込めるので、ぜひ参加してみてはいかがでしょう。
ゴールウェイへのアクセス
街にはユニークなだまし画も
首都ダブリンからゴールウェイへのアクセスは、バスまたは列車(アイリッシュレイル・リージョナル)になります。列車はダブリンのヒューストンステーションより一日約13便出ており、所要時間約2時間半、当日券で片道22ユーロ(大人)ほど。
ダブリンの中心地にあるバスエーランのターミナル
列車に比べ、かなりお得なのが国営バス会社バスエーラン。お値段はリターンチケットで19ユーロ。所要時間は2時間半~3時間半で一日15便ほどあります。電車よりも時間はかかりますが、大きなトランクも運んでもらえてなかなか快適です。アイルランドの美しい景色はバスでも列車でも楽しめるので、あとは時間と予算を考慮してお好みでチョイスしてみてはいかがでしょう。