早期教育・幼児教育/早期教育

赤ちゃんの脳に効く教育は必要?

子どものためになること、子どもにしてあげられることは、できる限りやってあげたいと思うのが親心。その中の1つに早期教育があり、熱心になる親も少なくありません。一方で、あまりにも過熱している早期教育への不安や批判もあります。赤ちゃんの早期教育は本当に必要なのでしょうか?

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド

まずは早期教育の歴史から

赤ちゃんの教育ブームは1980年代ころ始まったと言われています。ソニー創始者の井深大さんの著書「幼稚園では遅すぎる」をきっかけに、早期教育を勧める書籍や開発が盛んに。

90年には血液の状態で脳の活動がわかるという発見があり、赤ちゃんの脳の発達も研究され始めます。すると、脳科学の観点から、早期教育が語られるようになりました。いわゆる臨界期などですね。一生に一度の大切な時期であるという臨界期説によって、“赤ちゃんに早期教育をしないと取り返しがつかなくなる!”と刷り込まれた親のなんと多いことか。以降、脳トレなどによる脳の活性化の流行が続いています。

 早期教育の賛否

赤ちゃんは毎日成長しています。

赤ちゃんは毎日成長しています。

さまざまな可能性を秘めている赤ちゃんは、自分で情報を収集し、自分の力で成長していくことができます。誕生してからの発達には本当に目を見張るほど。毎日のように変化し、できることが増えていきますよね。

おっぱいを飲み、手を握り、目を見つめ、寝返り、座り、言葉を話し……など、赤ちゃんの発達は自然に備わっている素晴らしい能力です。適切な方法でのアプローチは、これらの能力をより良く伸ばす効果があると、医師をはじめ研究者からも言われるようになりました。とにかく小さな子どもの吸収力というのはすさまじいもの。本人の適性の見極めや好奇心をほどよく刺激し、親が上手に伸ばしてあげることで、後に才能が開花する素地づくりができます。

好奇心が才能に!

好奇心が才能に!

ただ、早期教育への批判もあります。早すぎる教育や過度な押しつけや過干渉は、その後の成長に悪影響を及ぼしかねないというものです。

例えば、教育が親の焦りになって、偏った発達を促してしまうことになるのであれば、しないほうが良いでしょう。焦りや心配をする大人の顔色を見て動く子どもや、手をかけすぎて自発性に乏しい子どもにさせてはいけません。

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