早期教育・幼児教育/早期教育

赤ちゃんの脳に効く教育は必要?(2ページ目)

子どものためになること、子どもにしてあげられることは、できる限りやってあげたいと思うのが親心。その中の1つに早期教育があり、熱心になる親も少なくありません。一方で、あまりにも過熱している早期教育への不安や批判もあります。赤ちゃんの早期教育は本当に必要なのでしょうか?

小林 サラ

執筆者:小林 サラ

早期教育・幼児教育ガイド

早期教育を選ぶポイント

ママといっしょにお勉強♪

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知育は早い方が良いというブームの始まりから20年が経ちました。しかしながら、一部を除き科学的には未だはっきりとした影響がわからないということが多くあります。

“脳が柔軟なうちに早期教育を”と、脳科学に基づいての教育法を謳っているスクールが人気であるにも関わらず、解明できていることは実のところごく一部なのです

それでも、乳幼児期に手を打ちたいことはあります。親子の絆づくり、親づくりです。「子どもは親がいなくても育つ」と言いますが、「子どもは育てたようにしか育たない」のです。親は意識して親の知識を得る時代になっています。“親を学ぶ”なんて、お祖母さま方やベテランママからは呆れられることかもしれません。かつては、親と子がいれば自然に親子になっていくと考えられていました。

ところが、現代はそうとも限らなくなっています。残念ですが、日本でも親による児童虐待件数や育児不安を訴える件数は年々増加の傾向にあります。

だからこそ、早期教育を利用して欲しいのです。科学知識は知らないより知っていたいもの。赤ちゃんや子どもが、どのように言語や運動、コミュニケーション力を得ていくかを学ぶことによって、親として良い方向に働きかけができます。適切な関わり方を学ぶことで、乳幼児期の親子関係や絆の育成が、将来の子ども自身の力になることは、心理学からも明らかになってきています。

芸を教えるように、子どもの一部の能力だけの発達促進を行う教育も選択肢としてはありですが、将来の社会情勢に対応できる現代に必要な早期教育は、親子関係を含む人間力の育成を行うものがオススメです。

教育論は時代とともに変わり、実際早期教育にあたってみると、こんな簡単なこと!こんなあたりまえでいいの?と思うことが多くあります。わざわざ脳の働きの根拠を調べなくても、それはそうだろうと一般的に分かることってありますよね?
過度には期待はせず、早期教育を利用しながら、適切な時期に適切な親が共感できる“あたりまえ”を着々と重ねることこそ大切なのです。ちなみに、もしその時期なにもしていなかったとしても、大抵のことは時間はかかっても取り返しはいつでもできます。

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