老後難民になる可能性は男性のほうが高い!?
最近「難民」というコトバが氾濫しています。帰宅難民、買物難民、情報難民、介護難民などなど、日本にはいろいろな難民がいるようですが、この「難民」とはどういう意味なのでしょう。『kotobank 大辞林 第三版』の解説によると、難民とは、『(1)天災・戦禍などによって生活が困窮し、住んでいた土地を離れ安全な場所へ逃れて来た人々。(2)人種・宗教・政治的意見などを理由に迫害を受けるおそれがあるために国を出た人。亡命者。(3)転じて、何かから溢(あふ)れてしまった人々を俗にいう語。 「昼食-」 「就職-」』とあります。巷に氾濫している「○○難民」は、3番目の「転じて、何かから溢(あふ)れ……」の意味で使っているコトバのようです。
2013年4月のフィデリティ退職・投資教育研究所「サラリーマン1万人調査」で「退職後の生活資金として用意している金額」を尋ねたところ、年代が高くなるにしたがって準備額が多くなり、男女別では男性が女性より若干多く準備している、という結果になりました。
老後が近い50代を見ると、準備額500万円未満が、男性約55%、女性約51%、うち「老後難民」ともいえる0~100万円未満は、男性37.9%、女性33%もいます。まるで石川啄木の「働けど働けど我が暮らし楽にならざり じっと手を見る」の世界です。
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