試合に臨む
試合に慣れる為に実践形式のトレーニングである「スパーリング」をしていきます。スパーリングとはヘッドギアという頭部を保護するプロテクターと、試合で使用するものより大きなグローブを着けて実際に戦う練習試合という感じです。しかしプロテクターを着けて安全性を高めているとはいえ、実際に相手と戦うので怪我をしてしまうこともあります。今まで身につけてきたものを実戦練習で使い、できるだけレベルアップさせながら対戦相手に負けないように当日に備えます。ここでは実際に殴り殴られという非日常的な事を体験するのでいろいろな意味で衝撃を受けるでしょう。
リングに上がる時は「怖い」と感じるでしょうし、殴られれば当然「痛い」です。試合で定められている規定以上に普段の体重がある場合は減量が必要な方もいるでしょう。そうして挑んだ試合で見事勝利できれば全て報われる気持ちになれますが、負けた時は言い表せないつらさが襲います。この瞬間がボクシングの「つらい」を最も感じる瞬間でしょう。