ボクシング/ボクシングのはじめ方

ボクサーの減量について

ボクサーの減量は試合に勝つためのものですので、一般の方のダイエットとは異なります。対格差・体重差を活かすために計量までに減量し、試合までの間に回復させて試合へ臨むことになります。スパーリングや試合などの危険な行為を除けば、ボクサーの減量やトレーニングは一般の方の体づくりに本当にいいものだと思います。

執筆者:鈴木 悟

ボクサーと減量

計量

計量

初対面の方との会話中に、私がボクサーだということを明かすと「減量とか大変なの?」という質問をよくされました。まぁ答えはその通り大変なのですが……それと同じくらいの頻度で「痩せたいのだけれどどうやったら痩せられる?」という質問もかなりされました。

一般的にボクシングのイメージのひとつに「減量」があるからだと思います。しかし「減量」と「ダイエット」は実は全く違うものなのです。

ボクシングに限らず他の格闘技や階級制でおこなわれるスポーツでは、ウェイトコントロールをして試合に出場することがほとんどです。今回はボクシングを中心に、減量とはどういうものなのかを書いていこうと思います。

対格差によるアドバンテージを得る

対格差

対格差

減量の目的はまず体重を落とすことですよね? ではなんのために体重を落とすかというと、体重を落としたことによってひとつでも下の階級で試合をするためです。それによってなにが変わるかというと、体格差によるアドバンテージを得ることができます。

例えば身長が180センチの選手と160センチの選手ではリーチ(腕の長さ)にかなりの差がでてきます。単純に腕が長い方がより遠い距離から相手を打つ事ができますよね? なのでかなり有利に戦えると思われます。ボクシングのテクニックを駆使すれば必ずしもその通りではありませんが、今回は減量の話なのでテクニックの話しはまたの機会にでも書きましょう。しかし身長が高くなると体格も大きくなるので、体重も重くなりがちです。逆に身長が低ければ小柄になるので、体重も軽くなりがちです。そうするとこの2人は体重が違うので異なる階級となります。

リーチという体格差を生かして戦いたければ、減量をして小柄な選手と同じ階級まで体重を落とす必要があるということです。
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