SF映画の巨匠として知られるスタンリー・キューブリック監督の作品
『スパルタカス』
■監督スタンリー・キューブリック
■主演
カーク・ダグラス、ローレンス・オリヴィエ
「スパルタカス」。古代ローマ帝国の奴隷剣闘士、スパルタカスの反乱と挫折の物語を描いたこの映画の監督は、どなただと思いますか?
なんと、「2001年宇宙の旅」「時計仕掛けのオレンジ」など、SFや不条理劇的映画の監督として知られるスタンリー・キューブリック監督です。歴史映画もつくっていたのですね~。
この紹介文を書くために、初めて全編通してみるべく、DVDを借りに行ったさい、まさか彼がつくったとは思わず、棚の間をしばらくうろうろとさまよってしまいました。
でもよくよく考えれば、色濃いバイオレンスシーンの連続であるこの映画こそ、キューブリック監督にふさわしいのかもしれません。
いまでも日本人をふくめた多くの作家さんがテーマとしてとりあげ、アメリカの海外ドラマシリーズでサム・ワーシントン主演で放映されてましたから、内容をご存じの方も多いと思います。そして、活劇の面もあるこの映画であらすじを書いてしまうと、観る愉しみが覚めてしまう気がしますので、ここではふれないでおきましょう。
歴史的にみれば、一時はローマの正規軍を撃退しものの結局鎮圧され、徒労に終わったかにみえるこの反乱ですが、この映画や先にご紹介した小説、それにテレビ・ドラマでは、あくまで主役はスパルタカスとその仲間たちであり、ヒーローも彼らです。実に「民主主義的だなぁ」と思いましたが、あなたはどうでしょうか。