連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いた作品
■作品名史上最大の作戦
■監督
ケン・アナキン、ベルンハルト・ヴィッキ、アンドリュー・マートン
(それぞれ英、独、米のエピソードを担当)
■主演
ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダ、ロバート・ミッチャム
■おすすめの理由
ダリル・ザナックが当時のお金で40億もの巨費を投じて製作した戦争映画の大傑作。
当時既にカラー撮影は普及してましたが、あえてモノクロフィルムで撮影、その為ドキュメンタリー感漂う作品となりました。
原作はコーネリアス・ライアンのノンフィクション「史上最大の作戦」(早川書房より邦訳あり)第二次世界大戦における連合国軍のノルマンディー上陸作戦を描いた作品です。
英、米、独、仏の当時の名優達が母国語で演技してます。ですから連合国側からでなく、ドイツ側から描かれたシーンもあり懐の広い映画となっています。
わたしが好きなシーンはフランス軍コマンド部隊によるウィストレアム攻略、カメラをクレーンで吊り上げて約90秒の間カットなしで撮影された戦闘シーンは圧巻です。
50人ほどの名優が出演していますので、エンド・クレジットは当然アルファベット順です。
が、ジョン・ウェインだけは少し別格扱いされてます。クレジットの最後の最後までよく観てくださいね。
その俳優たちの名前が出てくるときの、口笛による主題歌が有名な「The Longest Day」最後にミッチ・ミラー合唱団が歌ってくれます。
作曲家は「ダイアナ」で有名なポール・アンカで、本作にも出演してます。
ちなみに音楽担当は、「アラビアのロレンス」「ドクトル・ジバゴ」で有名なモーリス・ジャールです。
冒頭少ししたって流れるベートーベンの「運命」も印象的です。
戦争と関連付けるテーマによって戦争映画の評価は変わってくると思いますが、一般的に言って戦争映画の最高傑作だと思います。
実は私はテレビやDVDでしか観た事がありません。映画館で観てみたい作品でもあります。
コンピュータで着色したカラー版も入手可能らしいですが、無論モノクロがお勧めです。